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図書目録

現代社会論 【ビジネス】

経済のソフト化・サービス化と金融改革

経済のソフト化・サービス化と金融改革

現代日本の金融構造改革を中心として

長谷部孝司

価格: 4200円+税
発行日: 2013年12月19日
版型: A5判上製
ページ数: 328頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-1823-1
Cコード: C0030

詳細内容

1970年代後半以降から現代にいたる日本の金融改革の歴史と実証分析。日本は産業構造の転換が容易に進まず、金融構造改革だけが先行したために、資金の運用先を海外に求め、とくに対米投資を拡大させた。その結果、アメリカのソフト化・サービス化生産力の発展に対して資金供給を行い、その競争力の強化を支えることになった。日本におけるソフト化・サービス化生産力の発展には、実体経済におけるさらなる構造改革が不可避と言えよう。

【目次】

はしがき 3
第1章 問題の所在 ?? 現代金融論の課題 ?? 21
 1 宇野派現代資本主義論の動向 21
  (1)宇野・大内の現代=過渡期説 21
  (2)現代=資本主義発展段階説 22 
 2 「現代=資本主義発展段階」説の問題点 27
 3 過渡期としての現代 30
  (1)資本主義を超える生産力の形成 30
  (2)社会主義的生産関係の形成 32
 4 現代金融論の課題 34
  (1)現代資本主義論の課題と現代金融論の課題 34
  (2)?アメリカの金融システムが経済のソフト化・サービス化に果たした役割 37
     ①機関投資家の台頭による「市場型」金融システムの形成
     ②新産業・企業への資金供給
     ③消費者金融・住宅金融の拡大
     ④アメリカへのマネーの「一極集中再配分構造」の形成 
     ⑤アメリカの金融システムの過渡期性
 5 日本における金融改革 74

第2章 ?1980年代の金融自由化の論理 ?? 産業構造の転換の遅れと金融改革の遅れ ?? 91
 1 金融自由化の背景 92
  (1)部門別資金過不足の変化 92
  (2)大企業の「銀行離れ」 93
 2 「銀行離れ」と金融・資本市場改革 95
  (1)金融制度改革 96
  (2)社債市場の改革 99
  (3)株式市場の動向 106
  (4)まとめ 108
 3 二つのコクサイ化 110
  (1)「国債化」 110
     ①国債大量発行による金融自由化の進展
     ②人為的低金利政策の転換が意味するもの
  (2)国際化」 117
 4 1980 年代の金融自由化の論理 124
  (1)資本蓄積のあり方との関連 124
  (2)産業構造のあり方との関連 125

第3章 1990年代半ば以降の金融構造改革の論理 135
 1 民間金融システムの改革 136
  (1)「金融ビッグバン」以前の金融改革 136
     ①資産流動化・証券化の進展
     ②年金基金の資産運用の自由化と議決権の行使
     ③その他の改革?外為法の改正、金融持株会社
  (2)「金融ビッグバン」 144
  (3)「金融ビッグバン」以後の金融改革 151
     ①金融商品販売法の制定
     ②証券税制の改正
     ③販売ルートの多様化
     ④投資スキームの多様化
     ⑤株式発行方法の変更
     ⑥証券決済システムの改革
     ⑦会計基準の改正、企業情報開示の充実
     ⑧金融商品取引法
  (4)金融構造改革の意味と背景 161
     ①「市場型」金融システムを目指す金融改革
     ②改革の意味と背景
 2 公的金融改革 175
  (1)改革の経緯と内容 175
  (2)改革の意味 181
 3 信用秩序維持政策の転換 ?? 市場機能の活用 ?? 183
 4 金融政策の転換 ?? 市場機能の活用 ?? 188
 5 金融構造改革の意義 190
第4章 金融構造改革の現実 201
 1 資金循環の動向 202
  (1)部門別資金過不足の推移 202
  (2)各部門の資金調達の動向 204
     ①各部門の資金調達の動向
     ②資金調達ルートの動向
     ③取引形態の動向
  (3)資金調達のルートと取引形態の変化が意味するもの 212
     ①証券形態の取引拡大が意味するもの
     ②機関投資家の資産増大が意味するもの
 2 家計の金融資産の動向 ?? 「貯蓄から投資へ」は進んだのか ?? 225
 3 新興株式市場の動向 228
 4 証券化の動向 231
 5 機関投資家の動向とコーポレート・ガバナンス 233
  (1)機関投資家とコーポレート・ガバナンス 233
  (2)機関投資家の株式投資の動向 236

第5章 金融システムの転換が遅れる背景 245
 1 従来型産業構造の温存につながる経済政策 247
  (1)構造改革の動向 247
  (2)公共事業の拡大 248
     ①公共事業の動向
     ②経済・雇用対策の差異が産業構造の転換に及ぼす影響
  (3)超金融緩和政策 258
  (4)円安政策 262
 2 なぜ産業構造の転換が進まないのか 270
  (1)雇用重視の日本的経営 271
  (2)雇用重視強化の動き 276
  (3)政府の経済・失業対策 279
     ①雇用政策
     ②産業政策
     ③公共事業
     ④規制の強化
  (4)「1970 年代」をめぐる諸説 287
  (5)まとめ 290
 3 ソフト化・サービス化生産力の発展の遅れ 293

 参考文献 302
 初出一覧 314
 人名索引 315
 事項索引 317

著者略歴

長谷部孝司
1957年  長野県生まれ
1982年  早稲田大学政治経済学部卒業
1989年  筑波大学大学院博士課程満期退学
現 在  東京成徳大学人文学部教授
主な著書  『日本経済の現状 1993~2001年版』(共著)、学文社、1993~2001年
     『グローバリゼーションを読む』(共著)、情況出版、1999年
     『国民国家システムの再編』(共著)、御茶の水書房、2003年
     『金融システムの変容と危機』(共著)、御茶の水書房、2004年
     『21世紀 社会主義化の時代』(共著)、社会評論社、2006年

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