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図書目録

現代社会論 【労働】

甦れ! 労働組合

甦れ! 労働組合

「もうひとつの世界」を求めて

四茂野修

美本なし
価格: 1700円+税
発行日: 2005年9月16日
版型: 四六判
ページ数:
ISBNコード: ISBN978-4-7845-1449-6
Cコード:

詳細内容

地球上を吹き荒れるグローバル化の中で、利潤第一主義の企業は暴走する。労働組合には、破局に至る前にその暴走をおしとどめる潜在的な力がある。そのためには労働組合が変わらなければならない。(2005・9)

【目次】

第Ⅰ部 闘い取る安全
第1章 事故が照らした企業社会の闇 20
  第1節 福知山線事故はなぜ起きたか? 20
   1 無理なダイヤ設定
   2 常態化する列車の遅れ
   3 オーバーランの多発
   4 運命の事故へ
  第2節 企業社会の闇――JR西日本の場合 32
   1 弁護士会の勧告
   2 服部匡起さんの自殺
   3 不当判決
   4 JR西日本の職場管理
  第3節 経営トップの懲りない体質 51
   1 借り物の反省
   2 ごまかしと自己正当化
   3 反省も謝罪もなし
   4 経営に取り込まれた労働組合
第2章 安全をめぐる十五年間の攻防 67
  第1節 責任追及から原因究明へ 67
   1 東中野事故
   2 分岐点となった国際鉄道安全会議
   3 労働組合による安全追求の転換
  第2節 安全をめぐる分岐――JR総連の分裂 83
   1 奴らはこうやって組合を破壊した
   2 指導とバックアップ
   3 企業が操る労働組合
  第3節 歯を食いしばって 95
   1 「日勤教育」を撤回させた
   2 尼崎電車区
   3 裁判
   4 岡山運転区でも

第Ⅱ部 厚い壁を崩す
第3章 いわれなき「裏切り」の烙印 114
  第1節 民営化が事故をもたらした? 114
   1 国鉄は安全だったか
   2 民営化と労働組合
   3 「公共」という言葉の魔術
  第2節 国鉄民営化との格闘 128
   1 破綻した国鉄の経営
   2 民間先行の労働戦線統一
   3 動労の決断
  第3節 浴びせられた非難の数々 143
   1 われわれは変節し屈服したか?
   2 われわれは労働者的連帯を裏切ったか?
   3 われわれは新自由主義的グローバル化に迎合したか?
   4 国労と動労 何が対立したか

第4章 戦後労働運動の限界点 155
  第1節 国労はなぜ道を誤ったか 155
   1 繰り返された敗北の歴史
   2 「資本主義の危機」と「国家権力との対決」
   3 タテマエとホンネの相克
  第2節 左派の敗退過程 166
   1 春闘の誕生
   2 高度経済成長
   3 同盟とJC
   4 企業内組合主義
  第3節 左派労働運動の限界 178
   1 革命運動に従属した労働運動
   2 前衛党の指導する統一戦線の欺瞞
   3 左派の誤りはどこから生じたか
   4 新たな社会運動の構想

第Ⅲ部 連帯の構想
第5章 内ゲバ・前衛党と横断左翼論 194
  第1節 海老原事件と梅本克己 194
   1 一九七○年八月
   2 「何を革命するのか」再考
   3 「新しい過程的な組織の論理」
   4 公安当局の影
  第2節 横断左翼論の検討 209
   1 猪俣津南雄の闘い
   2 多様性を含む過程的な運動
第6章 グローバル化と労働者 217
  第1節 新たな社会運動の胎動 217
   1 ポルトアレグレ(ブラジル)で開かれた世界社会フォーラム
   2 労働者に対する全般的な攻勢
   3 グローバル化と労働者
   4 国際労働者交流センター(ICLS)が始動
  第2節 模索するアメリカ労働運動 234
   1 SEIUローカル790
   2 70年ぶりの分裂
   3 企業からの攻勢にさらされるアメリカ労働者
   4 戦略を模索するアメリカ労働運動
あとがき 251

著者略歴

四茂野修
1949年生まれ。東京大学文学部中退。
国鉄動力車労働組合(動労)本部組織部,JR東労組中執,全日本鉄道労働組合総連合会(JR総連)執行委員を経て,2002年同副委員長(現職)。
2005年より国際労働者交流センター(ICLS)国際運営委員会事務局長。
著書:『「帝国」に立ち向かう 動労~JR総連―職場からの挑戦』(五月書房,2003年)

書評

[週刊金曜日2005年12月9日号 2005/12/9]

JR総連現副委員長である著者が、冒頭では福知山線脱線事故を切り口にして企業社会とそのなかに編みこまれた労働運動が生産現場にどのような状況を生み出しているか、を検証する。

[出版ニュース2005年11月月中旬号 2005/11/5]

著者自身が副委員長を務めるJR総連の国鉄民営化後の経験、とりわけJR西日本の組合分裂工作の激しさと、安全より収益を優先する企業体質のなかでの「安全の追求」の闘いを振り返り、この「安全の追求」という課題が労働運動のなかに正しく位置づけられたとき、労働運動は混迷を脱して、新たな道に踏み出すことができると説く。

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