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現代社会論 【沖縄】
大江・岩波裁判と「軍の強制」を削除した教科書検定。
「軍隊は住民を守らない」─。
苛酷な「集団自決」を体験した住民たちが、重い口を開きはじめた。
身内同士殺し合う、「集団自決」の惨劇はなぜおこったのか。十一万人を集めた県民大会に、沖縄の人びとを駆り立てたものはなにか。元戦隊長らが、大江健三郎・岩波書店を訴えた裁判で何が裁かれたのか。
「被告」支援運動に関わったジャーナリストによるルポルタージュ。
【目次】
はじめに
●1 大江・岩波裁判
控訴審判決
大江・岩波裁判の論点
沖縄プロジェクト
被告は「沖縄戦の真実」
「集団自決」は「殺意なき虐殺」
●2 「集団自決」と教科書検定
三・三〇ショック
書き換えられた教科書
教科書問題ふたたび
「集団自決は殉国の死」
国会論戦のテーマに
幻の「沖縄条項」
●3 高まる抗議
六・九県民大会
文科省が仕組んだ
門前払い
訴訟は山場へ
助役の妹の新証言
証人の前提欠く二人
沖縄出張法廷
●4 国動かした島ぐるみの怒り
超党派の県民大会
歴史歪められた「現場」から
空前の参加者
勇気もらった執筆者
●5 「玉砕」の島
a 座間味の「集団自決」
父の面影探して
兄二人の無念
「軍命」はっきりと
手榴弾は日本兵から
校長先生も
大和馬の壕で
投降許されず
b 渡嘉敷の「集団自決」
軍命で一か所に
玉砕場から脱して
スパイとして処刑
●6 大江・岩波裁判勝訴
矛盾だらけの梅澤氏本人尋問
『沖縄ノート』パラパラとだけ
大江さん、タテの構造問題に
訂正申請
大江・岩波裁判結審
慰霊の日に「朗報」
「汚名」晴れた
●7 控訴審
相変わらずの不備
「決定的な新証人」
エスカレートする「秀幸証言」
自壊する「秀幸証言」
紙一重で「集団自決」免れた
「玉砕」訓示のあった慶留間島
ふたたび勝訴
●8 天皇の軍隊
なぜ援護法が争点に
援護法への批判
「天皇教」と「命どぅ宝」
思い引き継ぐ
教科書問題はどこへ
「つくる会」教科書合格
「超党派」の思い
おわりに
栗原佳子
1963年群馬県生まれ。ジャーナリスト。関西大学非常勤講師。
上毛新聞社、黒田ジャーナルを経てフリー。
大阪を拠点にミニコミ「新聞うずみ火」を発行。
大江岩波沖縄戦裁判支援連絡会世話人。
著書:『みんなの命輝くために』(共著、解放出版社)、『震災と人間』(共著、三五館)など。
[歴史地理教育 2010年2月号 2010/2/1]
本書では、時系列で主に大江・岩波裁判の経過や論点などが解説されている。二〇〇五年五月、「自由主義史観研究会」が立ち上げた「沖縄プロジェクト」や、その動きを懸念して開かれた同年一〇月の第一口頭弁論の様子などがていねいに解説されているので、途中からこの問題に関わった人たちにもわかりやすい。
[沖縄タイムス 2009/9/11]
著者は何度も渡嘉敷島、座間味島を訪れて聞き取りを重ねており、その成果が紹介されているだけでなく、教科書問題、大江、岩波訴訟と「集団自決」(強制集団死)体験者の体験の何が問われたのかなど、その位置づけが分かるという点で、論争史としての整理もされている点で大きな仕事をされたのだと感服した。
山口剛史・琉球大学准教授
[上毛新聞 2009/9/6]
ジャーナリストの著者は裁判の傍聴を重ねる傍ら、繰り返し沖縄に足を運んで体験者らの証言を集めるうち、「事実をゆがめようとすることは許せない」との住民の怒りに共感、本書を書き下ろしたという。
[社会新報 2009/8/19]
metropolitan area has been published as a photo collection.
[信濃毎日新聞 2009/8/16]
彼らのなかには、差別への懸念などからアイヌ民族を意識しない生活を送る人がいる一方、独自の祭事や食文化、音楽や踊りなどの伝承と紹介に努め、差別解消や生活改善、先住権を訴えて活動する人も少なくない。そんな、自らの民族を誇りに思う「首都圏アイヌ」たちの姿を、1992年から17年にわたって記録した写真集。
[琉球新報 2009/8/12]
ジャーナリストの著者は裁判の傍聴を重ねる傍ら、繰り返し沖縄に足を運んだ。
体験者らの証言を集めるうち「事実をゆがめようとするのは許せない」との怒りに共感、本書を書き下ろしたという。
[毎日新聞大阪府内版 2009/7/17]
ミニコミ誌「新聞うずみ火」(大阪市)記者の栗原佳子さん(45)「狙われた『集団自決』」=写真=を出版した。沖縄戦での住民の集団自決に関し、文部科学省の教科書検定で、「日本軍の強制性」を示す表現を削除させられた問題を4年がかりで追い、丹念に集めた住民の証言などを基に検定での対応を厳しく批判している。







