トップ > 図書目録 > 現代社会論 【政治・経済】 > 書籍詳細 : 資本主義の農業的起源と経済学

図書目録

現代社会論 【政治・経済】

資本主義の農業的起源と経済学

資本主義の農業的起源と経済学

櫻井毅

価格: 4300円+税
発行日: 2009年1月21日
版型: A5判上製
ページ数: 384頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-0883-9
Cコード: C0030
購入する
詳細内容

資本主義の「危機の時代」に「資本主義の根源」を問う! 資本主義の起源と経済学の成立、その新たな研究領域をひらく。マルクス経済学の展開。

【目次】

資本主義の農業的起源と経済学【目次】

序 論 7

第一部 資本主義の農業的起源について
~イギリス農業における三肢構造の形成と資本主義の成立~
 
はじめに 20
 
第一章 封建制から資本主義への移行をめぐって 25
第一節 移行をめぐるドッブ・スウィージー論争  25
第二節 資本主義の成立史をめぐる大塚史学と宇野理論  36

第二章 問題の転回~マルクスの「資本の原始的蓄積」論 61
 
第三章 ハドソン、ブレナー、ウッドなどの近年の諸説 85
第一節 最近の見解~パット・ハドソン『産業革命』を例に  85
第二節 ロバート・ブレナーの問題提起  93
第三節 エレン・ウッドによる問題の展開  105
 
第四章 結論に向けて 117

第二部 経済学の成立とその対象としての農業資本主義
 
はじめに 146
 
第一章 経済学の誕生~ペティからカンティヨンまで 159
第一節 ウィリアム・ペティの出現するまで  159
第二節 サー・ウィリアム・ペティ  163
第三節 ペティ以後の経済学の展開  177
第四節 同時代のフランスの経済学の状況  183
第五節 リシャール・カンティヨン  187
 
第二章 フィジオクラートによる経済学の革新 200
第一節 フィジオクラートの経済学  200
第二節 ケネーの経済表  214
第三節 重農主義の経済政策とテュルゴー  221
 
第三章 農業資本主義の発展とアダム=スミスの登場 229
第一節 スコットランド啓蒙およびイングランドとスコットランドの合邦  229
第二節 経済学と商業社会における倫理  245
第三節 アダム・スミスの登場  259
第四節 スミスの道徳哲学  266
第五節 『国富論』における分配論的特徴と農業の占める役割  280
第六節 スミスと重農主義  302
第七節 結び~スミスの果たしたもの~  313

第三部 宇野弘蔵の「重商主義段階論」について??その批判的考察??
 
はじめに 322
 
第一章 宇野弘蔵の重商主義段階論 323
 
第二章 イギリス封建制の解体と農業資本主義の形成 335
 
第三章 宇野「重商主義段階論」における諸問題 347

あとがき  361

参考文献一覧 (7)

著者略歴

櫻井毅
1931年7月13日東京市に生まれる
1955年3月武蔵大学経済学部卒業
1961年3月東京大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学、67年学位取得
1961年4月より武蔵大学経済学部勤務、講師、助教授を経て
1968年4月教授
1992年4月武蔵大学学長
2000年3月学長退任、武蔵大学退職
現在、武蔵大学名誉教授、経済学博士(東京大学)
主要著作
『日本のマルクス経済学』上下(共著)、青木書店、1967,68年
『生産価格の理論』東京大学出版会、1968年
『資本論研究入門』(共編著)東京大学出版会、1976年
『論争・転形問題』(共編訳著)東京大学出版会、1978年
『宇野理論と資本論』有斐閣、1979年
『経済原論』(共著)世界書院、1979年
『イギリス古典経済学の方法と課題』ミネルヴァ書房、1988年
『アダム・スミスの娘たち?6人の女性経済学者』(監訳)龍溪書舎、1988年
『随想集 時代を流れる』方丈堂出版、1991年
『自ら調べ自ら考える?変貌する大学の中から』方丈堂出版、2001年
『講演集 経済学を歩く』新読書社、2003年
『経済学史研究の課題』御茶の水書房、2004年
『出版の意気地?櫻井均と櫻井書店の昭和』西田書店、2005年
『随想集 思い出に誘われるままに』西田書店、2007年
『女性経済学者群像?アダム・スミスを継ぐ卓越した8人』(監訳)御茶の水書房、2008年

書評

[読書人 2009/4/3]

著者が問うように、ケネーやスミスは一八世紀の経済学者なのに、なぜ一九世紀の産業資本主義を代表する経済学者として位置づけられてきたのか。その根拠はマルクスの『剰余価値学説』の影響にあろう。著者も注目する内田義彦は戦後民主化=経済再建の問題意識から『学説史』を参考にスミスを読み込み『経済学の生誕』を書いたと思われる。そのマルクスはイギリス産業革命の終局期に経済学をパリで学び始め、やがて「イギリス帝国秩序(Pax Britannica)」の中心・ロンドンに住む。彼の中心問題は世界を統合するイギリス産業資本主義にあった。
その観点から『学説史』でケネーやスミスを読んだ。マルクスのその視座を知る上でも、本書の意義は大きい。

内田弘

▲ページTOPへ