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現代社会論 【政治・経済】

アジア自動車市場の変化と日本企業の課題

アジア自動車市場の変化と日本企業の課題

地球環境問題への対応を中心に

小林英夫

価格: 2800円+税
発行日: 2010年4月23日
版型: A5判上製
ページ数: 240頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-0889-1
Cコード: C0030
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詳細内容

いま、世界の注目を浴びているアジア自動車市場。特に中国市場はいまやアメリカを抜いて世界最大だ。日本の自動車・同部品企業は、この巨大市場とどのように向き合うのか。その現状と課題を分析する

【目次】

序章●課題と方法
(1)課題
(2)研究視角
(3)本書の構成
(4)自動車・同部品産業の研究史


第1部 アジア自動車市場の変化と日本自動車産業

第1章● 自動車・部品産業の歴史と現状
(1)自動車大国・アメリカの出現
(2)戦後の欧米自動車産業
(3)アメリカ自動車産業の凋落
(4)緩やかな回復と新興市場の台頭
(5)BRICs躍進の理由

第2章●日本の自動車・部品産業の歴史と現状
(1)戦前・戦後(1907~2000年代)の歩み
(2)2009年以降の日本自動車産業


第2部 地域振興と自動車・同部品産業

第1章●日本の自動車・同部品産業と地域振興
1 日本自動車部品産業と地域産業振興
はじめに
(1)各国経済での自動車・部品産業の位置
(2)日本国内での自動車生産の現状
(3)自動車・同部品産業の3つの特性
(4)自動車・部品産業と産地形成の特徴
(5)地域経済での自動車・同部品産業の位置
(6)後退期のなかでの「グローバル拠点」の形成
(7)「グローバル拠点」化に対応した開発拠点での自動車部品産業の再編
(8)「グローバル拠点」化に対応した開発拠点での自動車部品産業の課題
(9)「グローバル拠点」化に対応した生産拠点での自動車部品産業の課題
おわりに

2 東北地区における自動車産業集積
はじめに
(1)東北地区における自動車産業集積の現状と課題
(2)東北地区が抱える問題点
(3)東北産業集積に向けた地域行政の動き
(4)東北各県企業の取組み
(5)参入への取組みの事例
(6)東北部品企業の将来像
おわりに

3 北部九州地区の産業集積
はじめに
(1)北部九州地区における自動車産業集積の現状と問題点
(2)北部九州地区における自動車部品産業の現状
(3)北部九州の産業集積に向けた地域組織の動き
おわりに

4 関東地区における自動車・部品産業の実情と課題
はじめに
(1)関東地区の自動車産業の発展過程
(2)産業集積の実情
(3)関東地区自動車部品産業の展開
(4)カルソニックカンセイの事例研究

5 中部・東海地区における自動車・部品産業の実情と課題
はじめに
(1)中部・東海地区の自動車産業の発展過程
(2)産業集積の実情
(3)中部・東海地区自動車部品産業の展開
(4)KYBの事例研究

6 地域産業と空洞化問題
はじめに
(1)自動車産業と地方産業空洞化
(2)電機産業と自動車産業
(3)今後の自動車産業と空洞化

第2章●飛躍するアジア自動車・同部品産業と地域振興
1 競争力を増す韓国自動車産業と地域振興
(1)好調を持続する韓国自動車産業
(2)2008年後半以降の韓国自動車産業
(3)韓国自動車産業の産業集積(4)新しい産業体系の模索─現代MOBISの位置と役割

2 飛躍する中国自動車市場と地域振興
(1)飛躍する中国自動車生産
(2)中国政府の政策
(3)激しい企業間競争とトップ4の形成
(4)中国自動車産業集積の形成
(5)中国自動車部品輸出入状況
(6)急速なEV車化の動き
(7)万向集団の電動化の動き

3 飛躍するインド自動車市場と地域振興
(1)飛躍するインド自動車生産
(2)インド自動車部品産業の現状
(3)日イ自動車部品の輸出入状況

4 アセアン自動車市場と地域振興
(1)通貨危機以前のアセアンの自動車産業
(2)通貨危機後のアセアン自動車産業
(3)アセアンの部品産業の現状

第3章●成長するアジア市場への日本の対応
(1)日本に挑戦する新しいアジアでの物づくりの型
(2)日本自動車部品企業の対応─品質管理体制の統合的一元化
(3)伝統的な対中進出企業の例(I)─ブレーキメーカーを中心に
(4)対応の事例(II)─事例の一般化


第3部 地球環境問題と自動車部品産業

第1章●車作りと地球環境問題
(1)課題
(2)自動車産業の環境対応の歴史と現状
(3)日本の環境エネルギー戦略
(4)自動車メーカーの環境エネルギー戦略
(5)開発途上国への環境支援策

第2章●日本とアジアの自動車産業の環境対応
はじめに
(1)日本自動車産業の環境対応
(2)ハイブリッド車(HV)
(3)電気自動車(EV)
(4)部品企業への影響
(5)中国自動車産業の環境対応
(6)中国HV車─比亜迪(BYD)
(7)中国のEV車(I)─S公司
(8)中国のEV車(II)─五征集団


終章●日本的生産システム対アジア的生産システム
(1)アジア的生産システム
(2)日本的生産システム─トヨタシステムの「改善」方策
(3)EV車の発展の可能性

著者略歴

小林英夫
1943年生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了。
早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授。
著書に『日本企業のアジア展開─アジア通貨危機の歴史的背景』(日本経済評論社、2000年)、『戦後アジアと日本企業』(岩波新書、2001年)、『産業空洞化の克服─産業転換期の日本とアジア』(中公新書、2003年)、『日本の自動車・部品産業と中国戦略─勝ち組を目指すシナリオ』(工業調査会、2004年)、『グローバル変革に向けた日本自動車部品産業』(共著、工業調査会、2005年)、『東アジア自動車部品産業のグローバル連携』(共著、文眞堂、2005年)、『図解 早わかりBRICs自動車産業』(共著、日刊工業新聞社、2007年)、『地域振興における自動車・同部品産業の役割』(社会評論社、2007年)、『BRICsの底力』(ちくま新書、2008年)、『環境対応 進化する自動車技術』(共著、日刊工業新聞社、2008年)ほか。

書評

[海外投資JOI 2010/11/1]

第二の特徴をいえば、本著は、きわめて複雑な情勢のもとにおかれた、日本とアジアの自動車部品産業の現状を理解するうえで、格好の概説書となって いる。とかくグローバリゼーションといえば巨大企業の華やかな多国籍展開が取りあげられがちであるが、その基礎には、膨大な部品産業における国際 購買・多国籍生産と、その依拠する地域の盛衰が複雑な草の根のように絡み合っている。それゆえにこの分野の研究はよほどの探求心と粘り強さがなければなし得ない困難な研究分野である。地域の人々の生活にも密着した重要課題を取り上げてこられた著者の永年の努力に大いに敬意を表したい。

晌一郎

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