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現代社会論 【政治・経済】

マルクス主義と民族理論

マルクス主義と民族理論

社会主義の挫折と再生

白井朗

価格: 4200円+税
発行日: 2009年4月16日
版型: A5判上製
ページ数: 352頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-1471-7
Cコード: C0030
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詳細内容

イスラームに対する欧米世界の偏見。ロシアによるチェチェン民族の弾圧。中国のチベット、ウイグル、モンゴルへの抑圧。深い歴史的起原をもつ現代世界の民族問題をどうとらえるか。新たな世界史観から民族理論を再検討する。 

【目次】

マルクス主義と民族理論──社会主義の挫折と再生*目次

まえがき 9

序 章 世界の焦点・中東イスラーム世界の民族問題 15
[1]イスラーム世界と日本人 16
[2]日本帝国主義とアジア諸民族 19
[3]アメリカのイスラーム敵視 21
[4]石油帝国主義と産軍複合体 24
[5]ムスリム諸民族抑圧は最大の民族問題 27
[6]イラク戦争の不正義 30
[7]スンニ派とシーア派との対立 33
[8]アメリカの戦略的敗北 37
第一篇 民族をいかに捉えるか

第一章 日本人の場合 二、三の知識人の言説について 42

第二章 マルクス・エンゲルスの視点 51
第一節 「歴史なき民族」なるもの 51
[1]「労働者は祖国を持たない」の意味 51
[2]民族と国民との関係 56
[3]英語・フランス語・ドイツ語の三言語の統一を予想 58
[4]民族は人間存在に必須不可欠 62
[5]資本の本源的蓄積の認識の未成熟 64
[6]西欧文明の東欧への普及 72
[7]「歴史なき民族」 78
第二節 マルクス、アイルランド論へ 88
[1]「マンチェスターの受難」の衝撃 89
[2]フィニアンのたたかいの歴史的意義 95
[3]アイルランド民族独立がイギリス革命を促進 100
第三節 経済学者の民族問題アプローチ・渡辺寛批判 104
[1]農業問題と民族問題は資本主義の外部的矛盾 104
[2]アジアの民族の歴史への無知 109

第三章 バウアー・カウツキー論争の意義 114
第一節 バウアーの民族文化共同体説 114
第二節 バウアー、「歴史なき民族」を批判 121
第三節 カウツキーの言語共同体説 126
第四節 同じ歴史を歩んだ民族は一つもない 133
第五節 論争止揚の視点 137
第六節 エンゲルス「言語と共感」 145
第七節 カウツキーの民族解消論批判 149
第八節 世界諸民族の言語系統 156
第九節 人は母語の中に住む 160
むすび 民族の平等 163

第四章 レーニン・スターリンの民族観 165
第一節 スターリン民族論文の再検討 165
第二節 「資本主義が民族問題を解決」 175
第三節 帝国主義論による深化とその後の逆転 178
第四節 民族消滅論は言語帝国主義 184

第五章 アジア史の先進性──唯物史観と民族 189
第一節 民族形成の嚆矢は漢民族 189
[1]漢字の創成とと紙の発明 189
[2]近世・宋代における漢民族意識の成熟 194
第二節 唯物史観と民族 200
第二篇 大ロシア民族主義者・スターリン

第六章 スルタンガリエフの虐殺──ムスリム諸民族の抑圧 216
第一節 民族の崇高な権原 216
第二節 バスマチ運動弾圧の深刻性 223
第三節 イスラーム文化とチュルク諸民族 228
第四節 中央アジアのムスリム共産主義者 234
第五節 自己解放を否認するレーニン 241
第六節 一九一七年革命の真実の担い手 251
第七節 「グルジアのスターリン批判」 260
第八節 スターリンのムスリム諸民族抑圧 266
第九節 山内昌之批判 270

第七章 第二次大戦後の東欧諸民族の抑圧 276
第一節 ポーランド 278
[1]ポーランド共産党の悲劇 279
[2]スターリン、ヒトラーと握手 281
[3]スターリンのポーランド民族解体 284
[4]戦後ポーランドの発足 289
第二節 ユーゴースラヴィア 292
[1]ユーゴ解放全国委員会の勝利 293
[2]スターリンのユーゴー革命圧殺の失敗 296
第三節 ハンガリー 301

むすび 306

付論・ 日本人の民族性について 309
[1]イスラーム認識の欠如 309
[2]明治の開国いらいすぐに侵略と戦争へ 313
[3]他民族の文明受容の積極性 315
[4]新憲法の意義と五〇年朝鮮戦争 319
[5]自民族の歴史を学び豊かな歴史的意識を持つこと 326

付論・ チベットに自由と平和を。中国は虐殺を止めよ 329

参考文献 335

あとがき 341

著者略歴

白井朗
1933年 東大阪市(当時の布施市)に生まれる。
1946年 旧制中学伝習館に入学(福岡県柳川市)。
1950年 伝習館高校2年の時,50年分裂の直後の日本共産党に入党,国際派に属す。マッカーサーの共産党中央委追放に反対して廣松渉君らとともに高校でビラをまき,停学処分。
1954年 日本共産党より迫害されていた反戦学生同盟の再建活動に参加。
1955年 法政大学経済学部に入学。夏共産党六全協により,反戦学生同盟を大衆的再建。全国執行委員。
1958年 弁証法研究会に参加。革命的共産主義者同盟に加盟。
1959年 革命的共産主義者同盟・全国委員会の創設に参加。『前進』編集局長(1969年まで)・政治局員。ペンネームは山村克。六〇年安保闘争をたたかう。
1969年 秋,七〇年安保・沖縄闘争の高揚の中で『前進』編集局長として破防法の個人適用により非合法生活にはいる。
1990年~94年 前著『二〇世紀の民族と革命』(初稿)刊行にたいする革共同・中核派政治局の一部の悪質な妨害に,反帝国主義・反スターリン主義の初心を忘れたと判断し決別。
1999年 初稿を抜本的に改稿ののち前著を社会評論社より刊行。社会主義運動の根本的再生にたずさわる。

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