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現代社会論 【政治・経済】

多情仏心 わが日本社会党興亡史

多情仏心 わが日本社会党興亡史

曽我祐次

価格: 2500円+税
発行日: 2014年5月20日
版型: A5判並製
ページ数: 446頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-1521-9
Cコード: C0030

詳細内容

早稲田大学在学中の一九四七年、「戦後革新」の主翼を担った日本社会党に入党。爾来、社会党の終幕にいたる五十余年、社会変革をめざして自民党保守政権に挑戦した一政党人が、赤裸々に語りつくす党内論争と戦後政治の内幕。

【目次】

第一章 生い立ち1 13
水売りで財をなした母方の家系/突然子どもが二人増える/長男なのに名前が祐次の由来/生まれは品川区戸越/三木小学校に入学/国定忠治組と清水次郎長組の対立/高峰秀子は小学校の同窓生/正則学園中学へ入学/青年学校の補助要員に/右翼団体の尊攘同志会に出入り
第二章 生い立ち2 31
恋女房、両親ぐるみ結婚/私を助けてくれた陰のシンパ/二男一女、一〇〇万円で鎌倉へ/i女性会議で模範党員/子育て、家事、女性運動で早死に/年二回・五〇回続いた曽我杯ゴルフ・コンペ
第三章 入隊から入党まで 41
四日間の兵隊生活/鉄砲も戦車砲もない戦車砲部隊/将校でも判断がつかなかった玉音放送/いつまでたっても出ない解散命令/軍服取り替えられて下士官に昇格/大荒れだった除隊前夜/早稲田第二高等学院に入学/青年同志会を組織/同盟通信社勤務/二年様子を見て社会党に入党/当初から左派の強化めざす/青年部をつくり青年部長に
第四章 青青で社会党分裂前後 63
東交の制服で埋まった社会党東京代議員大会/全国最年少で区議に立候補/講和四原則とは/大会を開かないまま左右分裂/第三世界と積極中立/小学校の恩師をかついで左派社会党支部設立/二重底の靴でオルグ/朝鮮戦争の捉え方/勝利した砂川闘争/背負われて海に落ちた新島闘争
第五章 左派本部書記局に入局 81
分裂後の本部書記局に入局/書記局構成員と担当者/江田機構改革小委員会/東京で近代的な党づくりめざす/都連の財政基盤確立に奮闘/都本部役員の系譜/都本部でまず機関紙部長/都本部での機構改革の目標と達成の基準/都連書記局の構成/東交依存からの脱却/社会党を強化する準備会/くれない会発足のいきさつ
第六章 労働者同志会 107
労働者同志会事務お手伝いの経緯/労働者同志会の発足/高野実と細谷松太/離れていった新産別/ニワトリからアヒルに化けた総評/五一年綱領にのめった高野実/労働者同志会の社会党への影響/清水私案提出のいきさつ/「ぐるみ闘争」の提起/産業別共闘、社会党強化/「ぐるみ闘争」の評価/労働者同志会のおわり
第七章 左右両社統一のころ 127
左右両社統一に向かわせた力/統一に和田派と社会主義協会が抵抗/和田派と鈴木派の体質的違い/両社統一促進委員会/重光葵首班論/統一綱領
第八章 西尾除名と安保闘争 143
西尾除名で時間かせぎ/六〇年安保、共産党はオブザーバー参加/国会突入から盛り上がり。国民警備隊出動/熱砂の誓い、原水禁運動分裂の裏話
第九章 沼さんの死と河上さんの苦悩 155
壇上警備は任せろと言い張った警視庁/十字架委員長の河上さん/全逓候補を東京六区に押し込まれ一苦労/一区広沢、六区安田に決める
第一〇章 革新都政の実現 167
都知事選で有田かつぎだし/選挙違反でつかまる/酒の飲み比べで阪本勝を担ぎ出し/ニセ証紙事件/都議会自民が議長選挙で汚職/都議会解散、社会党第一党に/うけた美濃部と樫山文枝のツーショット/明るい革新都政をつくる会/美濃部の身辺問題であわてる/青空バッチ/鎌倉での美濃部候補引き渡し/同情を狙ったフシもあった副知事問題/美濃部都政と小森武/電柱利用に課税を考え東電に乗り込む/公安条例改正を謀る/急速に落ちてきた支持率/知事選と切り離され都議選で大敗
第一一章 構造改革の不幸な出発 205
持ってきかたを誤った構造改革/書記局の三人組が力を入れる/「当面の戦術」とする/構造改革の危険性/構造改革論から生まれた「道」/くたびれ論争だった構造改革論争/総評の太田・岩井も反対の急先鋒/イデオロギー終焉の時期/江田離党そして急死/党改革八項目/社会民主主義への認識不足
第一二章 中執落選から復帰まで 229
都本部委員長を辞任、すぐ本部組織局長に/悔いの残る社青同地本大会壇上占拠と乱闘事件/育ちそこねもあったオルグ団/対立候補にまさかの敗退/六九年から七〇年の雰囲気/鈴木派の三分解/右派の枠で中執に復帰/レフチェンコ証言/新宣言まで長すぎたブランク
第一三章 社会党の外交・私と中国 253
積極中立外交が基本方針/周恩来の信頼が厚かった松村謙三/共通していた贖罪意識/一九六四年の最初の訪中で毛沢東に会う/炯眼だった周恩来総理/毛沢東の評価はプラス七対マイナス三/日中国交回復で逃した大役/共同声明で苦労した覇権条項/文化大革命と社会党/中越戦争の処理と劉洪才/攻勢に転じた中国の外交政策/重視の度合いが低下した対日外交/領土問題の存在を認めないと難しい尖閣問題/これからの中国
第一四章 社会主義協会の規制 283
社会主義協会の復活/協会勢力の伸張/党改革推進グループの発足/党中党か別党か/協会派の学者が離反/地方の反協会の闘い/大詰め交渉は山本政弘と/社会党のシンクタンク
第一五章 政権取り・社公民路線への転換 299
突然だった「流れの会」の離党/飛鳥田・多賀谷執行部の誕生/社公民路線へ転換/共産党は猛烈に反発/社会党主導の政権を目指す試金石
第一六章 「道」の見直し、新宣言へ 311
「道」の見直し/六〇年安保総括の不徹底さ/すり切れてボロボロになったイデオロギー/一週間でつくったたたき台/消えた「パフォーマンス」/短くしようとしたが、結局一万二千字/「歴史的文書」を考えつくのに一苦労/すんだブルーと深紅のバラ/規約改正怠り「革命」残り大あわて/新宣言後もずっとブレーキをかけた協会
第一七章 飛鳥田・石橋時代 327
ヨーロッパの社会民主主義政党/エリーゼ宮でミッテラン大統領と会う/金日成の心変わりでクロス承認を逃す/ババ抜き書記長で混乱/機構改革で副書記長就任/美濃部後継問題で飛鳥田委員長孤立/唐突だった自衛隊の「違憲合法」論/中共中連部が政党受け入れの窓口に/ヒギインチュウシツ黄金時代/石橋退陣とともに副書記長を辞任/なお尾を引く協会派の動き
第一八章 土井執行部の明暗 349
いつも遅刻してきた副委員長時代/ヨーロッパ視察団をつくって独・仏・伊へ/私たちは先遣隊たり得るか/ヨーロッパの友党との交流を進めるための意見書/つぶされた社会民主主義の定義/津軽海峡夏景色と浮かれる/チャンスを生かせなかった土井人気/新宣言が果たした役割/土井時代の一つの前進/書記長レベルにあげられない四党政策合意/いつもブレーキ役はだれ
第一九章 社会党の終幕 373
社会主義研究会の解散/田辺の議員辞職作戦の失敗/山花執行部と土井議長の誕生/小沢の政治改革戦略にのる/村山自社さ内閣誕生、誘いにのった不満グループ/社会党分裂の始まり/戦術が先走って社民党への党名変更/露骨な選別をした鳩菅/終わりのないままの終わりは/四分解した社会党/党公認の四〇年史・五〇年史あるも総括なし/苦節五〇年・社会党終わりの私の総括
第二〇章 思いつくままに……これからの世界と日本 399
グローバル化の正体と日本の位置を追って/民衆運動の今日的特徴/ドロールの再評価とこれからのEU/グローバル化に今すぐノーといえるか/持続可能な福祉共生社会/非核ゾーンの提起で北東アジア問題の解決を/憲法改悪には「立憲フォーラム」で立ち向かおう/新しい政党のタイプとは……
資料編 417
毛沢東会見記(要約)(一九六四年七月一〇日 人民大会堂) 418
曽我祐次──社会党〝陰の書記長〟が演出の右旋回(『月刊現代』一九八〇年一二月号) 420
曽我祐次──社会党を動かす男 何処を目指すか「陰の独裁者」(『選択』一九八一年二月号) 422
近聞遠見 曽我祐次、85歳が「語る」 岩見隆夫(毎日新聞) 426
現実路線を阻んだ左派(『昭和時代 三十年代』 読売新聞社) 428
曽我祐次元社会党副書記長に聞く「新宣言」の意味 (『社会主義』二〇〇四年八月号) 431
党改革への提言 435
社会民主主義フォーラム(略称「社民フォーラム」)設立にあたって(社研解散時の資料) 437
日本社会党と曽我祐次の足あと 459
あとがき 中村 英444

著者略歴

曽我祐次
1925年12月16日、東京・品川に生まれる。
1947年11月、早稲田大学在学中、日本社会党に入党。品川支部青年部長。1951年、左右分裂後、左派社会党品川支部書記長に就任。翌年、左派社会党本部書記局入局(労働、機関紙担当)。
1955年、統一日本社会党入局、機関紙副部長、東京都本部組織部長を兼務。
1960年、党本部を退職、都本部に専念。翌年、都本部書記長に就任。1965年、議長選挙をめぐる疑惑で都議会解散、社会党45名当選で第1党に。
1967年、美濃部亮吉出馬で都知事選を戦い、初の革新都政を実現。同年、都本部委員長に就任。
1969年、都議選大敗の責任をとって、都本部委員長を辞任。党本部組織局長に就任。
1982年、飛鳥田訪欧団に参加。同年、党本部副書記長に就任。
1986年、中曽根ダブル選挙敗北の責任をとって、石橋執行部とともに辞任。社会主義理論センター政策委員になる。
2000年、中国に木を植える日中友好21の会を創立し、会長に就任。

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