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現代社会論 【在日外国人】
分断され踏みひしゃげられた朝鮮半島、不当に奪われた大地、いつかは取り戻し、撫でさすり治癒せねばならないところ。
それが、「奪われた者」としての私の故郷なのだ。だから在日同胞にとって、いまも故郷は朝鮮半島なのだ。
【目次】
はじめに 9
Ⅰ 小さなたたかいからはじめて 21
[1]在日同胞とわたし 22
故郷(コヒャン) 22/朝鮮、韓国、コリア 24/在 日 26
多文化共生社会――花園か水槽か 29/通 名 31
「ウリマル」① 33/「ウリマル」② 36/「ウリマル」③ 38
ウリハッキョ 40/私たちの願いは統一 42
土に帰る 45/オモニ(母) 47
[2]正体を明らかにせよ 50
奪われた自己を取り戻すために 50/「在日指向」と「祖国指向」 52
民族的アイデンティティとは 55/在日同胞の役割 58
[3]私の解放、私たちの解放 60
Ⅱ 私の歩いてきた道――勝利より大義ある敗北を 71
聞き手 康成銀(朝鮮大学校教授)
京都で生まれ育つ 73/日韓会談反対闘争のなかへ 77
韓国に留学そして逮捕される 81/獄中体験――思想転向工作 83
戦前と戦後の連続性 87/新しい東アジア共同の闘争 89
朝鮮学校は「民族の宝」だ 93
双方が徐々に近づく南北統一 97
朝鮮半島における平和体制 100
大義のない勝利よりも大義のある敗北を 102
Ⅲ 日本における朝鮮人はどういう存在か 107
――在日朝鮮人と正義の回復
鵜飼 哲 (一橋大学教授)
金 友 子 (立命館大学コリア研究センター)
徐 勝
私が在日朝鮮人と出会ってきた時代 109
「在日」に限定すると 115
近代社会の根底としての人間の尊厳とは何か 120
「正義」という言葉をめぐって 126
「和解」という言葉には警戒が必要 134
日朝関係に8・15はなかった 141
日本孤立―追いつめられているのは誰か? 148
日本という枠組みで解放はない 152
Ⅳ アジアによるアジアの平和へ 159
[1]日韓には他になすべきことがあるはずだ 160
[2]盧武鉉大統領の訪日に望む 163
[3]在日朝鮮人への迫害を忘れたか 68
[4]企画亡命と北朝鮮住民に飢餓と戦争の恐怖からの自由を 174
[5]新聞時評にみる日本と朝鮮 177
外交の道筋持たぬ日本 177
金大統領の抱える矛盾 179
金剛山観光「船出」への期待 182
なぜ中国には謝らない? 185
[6]韓国映画「実(シル)尾(ミ)島(ド)」――さらけ出された冷戦期の国家暴力 188
1971年夏、陸軍首都統合病院 188
1千万人の観客を動員した映画「実尾島」 189
さらけ出された国家テロリズムの暗黒 191
秘密工作の公論化と冷戦・分断時代の終焉 192
過去清算から未来への和解へ、日本への教訓 194
[7] 「率直」と「譲歩」を和解と平和へのバネに
――日朝首脳会談によせて 197
徐勝
1945年京都生。東京教育大学卒、ソウル大学校大学院に留学。立命館大学法学部教授(比較人権法・現代韓国の法と政治)。立命館大学コリア研究センター長。日本平和学会理事。東アジアにおける重大な人権侵害とその回復、および同地域における和解と平和を研究している。
編著:『北朝鮮が核を放棄する日―朝鮮半島の平和と東北アジアの安全保障に向けて』(晃洋書房、2008年)、『現代韓国の民主主義の新展開』 (お茶の水書房、2008年)、『韓流のうち外―韓国力と東アジアの融合反応』(お茶の水書房、2008年)、『現代韓国の安全保障と治安法制』(法律文 化社、2006年3月)、『東アジア冷戦と国家テロリズム―米日中心の地域秩序の改変のために』(お茶の水書房 2004)、『獄中19年―韓国政治犯の 闘い』(岩波新書 1994)など。
[週間金曜日 747号 2009/4/17]
著者は呼びかける。「朝鮮」から「逃げてはいけない。堂々とその運命を正面から引き受けるのが、尊厳ある人というものだ」と。「祖国」と「在日」を一層分断させる二分法の罠にはまってはならない。「今も、祖国・民族の運命と海外同胞の運命は強くつながっている」のだから。
李英哲(リ・ソンチョル/朝鮮大学国教員)
[図書新聞 2009/1/31]
in Hokkaido.
山口泉
[福島民友 2009/1/18]
韓国留学中の1971年に「学園浸透スパイ団事件」で逮捕され、19年にわたる獄中生活を送った著者が「日本における朝鮮人」のあり方を問い直したエッセー集。
[東洋経済 2009/1/9]
釈放されるまでの壮絶な体験、亡き母への思い、アジアの平和と人権、そして在日について語られる。
[朝鮮新報 2008/12/8]
本書は月刊「イオ」(朝鮮新報社刊)に連載された徐勝氏によるエッセー「在日同報とわたし」をまとめたもの。連載中から読者の大きな反響を呼んでいたと聞いたが、上梓された一冊を読むと、その重量感に改めて圧倒される思いがする。ここで、何度も繰り返されるキーワードは、「在日朝鮮人」とは何か、という問いである。







