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現代社会論 【在日外国人】

だれにも故郷はあるものだ

だれにも故郷はあるものだ

在日朝鮮人とわたし

徐勝

価格: 1600円+税
発行日: 2008年11月18日
版型: 四六判並製
ページ数: 208頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-0190-8
Cコード: C0030
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詳細内容

分断され踏みひしゃげられた朝鮮半島、不当に奪われた大地、いつかは取り戻し、撫でさすり治癒せねばならないところ。
それが、「奪われた者」としての私の故郷なのだ。だから在日同胞にとって、いまも故郷は朝鮮半島なのだ。

【目次】

はじめに     9

Ⅰ 小さなたたかいからはじめて     21

[1]在日同胞とわたし   22
    故郷(コヒャン)  22/朝鮮、韓国、コリア  24/在 日  26
    多文化共生社会――花園か水槽か  29/通 名  31
    「ウリマル」①  33/「ウリマル」②  36/「ウリマル」③  38
    ウリハッキョ  40/私たちの願いは統一  42
    土に帰る  45/オモニ(母)  47

 [2]正体を明らかにせよ   50
    奪われた自己を取り戻すために  50/「在日指向」と「祖国指向」  52
    民族的アイデンティティとは  55/在日同胞の役割  58

 [3]私の解放、私たちの解放   60


Ⅱ 私の歩いてきた道――勝利より大義ある敗北を     71
    聞き手 康成銀(朝鮮大学校教授)

   京都で生まれ育つ  73/日韓会談反対闘争のなかへ  77
    韓国に留学そして逮捕される  81/獄中体験――思想転向工作  83
    戦前と戦後の連続性  87/新しい東アジア共同の闘争  89
    朝鮮学校は「民族の宝」だ  93
    双方が徐々に近づく南北統一  97
    朝鮮半島における平和体制  100
    大義のない勝利よりも大義のある敗北を  102


Ⅲ 日本における朝鮮人はどういう存在か     107
――在日朝鮮人と正義の回復
    鵜飼 哲 (一橋大学教授)
    金 友 子 (立命館大学コリア研究センター)
    徐  勝

   私が在日朝鮮人と出会ってきた時代  109
    「在日」に限定すると  115
    近代社会の根底としての人間の尊厳とは何か  120
    「正義」という言葉をめぐって  126
    「和解」という言葉には警戒が必要  134
    日朝関係に8・15はなかった  141
    日本孤立―追いつめられているのは誰か?  148
    日本という枠組みで解放はない  152


Ⅳ アジアによるアジアの平和へ     159

 [1]日韓には他になすべきことがあるはずだ   160
  [2]盧武鉉大統領の訪日に望む   163
  [3]在日朝鮮人への迫害を忘れたか   68
  [4]企画亡命と北朝鮮住民に飢餓と戦争の恐怖からの自由を   174
  [5]新聞時評にみる日本と朝鮮   177
    外交の道筋持たぬ日本  177
    金大統領の抱える矛盾  179
    金剛山観光「船出」への期待  182
    なぜ中国には謝らない?  185
  [6]韓国映画「実(シル)尾(ミ)島(ド)」――さらけ出された冷戦期の国家暴力   188
    1971年夏、陸軍首都統合病院  188
    1千万人の観客を動員した映画「実尾島」  189
    さらけ出された国家テロリズムの暗黒  191
    秘密工作の公論化と冷戦・分断時代の終焉  192
    過去清算から未来への和解へ、日本への教訓  194
  [7] 「率直」と「譲歩」を和解と平和へのバネに
  ――日朝首脳会談によせて   197

著者略歴

徐勝
1945年京都生。東京教育大学卒、ソウル大学校大学院に留学。立命館大学法学部教授(比較人権法・現代韓国の法と政治)。立命館大学コリア研究センター長。日本平和学会理事。東アジアにおける重大な人権侵害とその回復、および同地域における和解と平和を研究している。
編著:『北朝鮮が核を放棄する日―朝鮮半島の平和と東北アジアの安全保障に向けて』(晃洋書房、2008年)、『現代韓国の民主主義の新展開』 (お茶の水書房、2008年)、『韓流のうち外―韓国力と東アジアの融合反応』(お茶の水書房、2008年)、『現代韓国の安全保障と治安法制』(法律文 化社、2006年3月)、『東アジア冷戦と国家テロリズム―米日中心の地域秩序の改変のために』(お茶の水書房 2004)、『獄中19年―韓国政治犯の 闘い』(岩波新書 1994)など。

書評

[週間金曜日 747号 2009/4/17]

著者は呼びかける。「朝鮮」から「逃げてはいけない。堂々とその運命を正面から引き受けるのが、尊厳ある人というものだ」と。「祖国」と「在日」を一層分断させる二分法の罠にはまってはならない。「今も、祖国・民族の運命と海外同胞の運命は強くつながっている」のだから。

李英哲(リ・ソンチョル/朝鮮大学国教員)

[図書新聞 2009/1/31]

in Hokkaido.

山口泉

[福島民友 2009/1/18]

韓国留学中の1971年に「学園浸透スパイ団事件」で逮捕され、19年にわたる獄中生活を送った著者が「日本における朝鮮人」のあり方を問い直したエッセー集。

[東洋経済 2009/1/9]

釈放されるまでの壮絶な体験、亡き母への思い、アジアの平和と人権、そして在日について語られる。

[朝鮮新報 2008/12/8]

本書は月刊「イオ」(朝鮮新報社刊)に連載された徐勝氏によるエッセー「在日同報とわたし」をまとめたもの。連載中から読者の大きな反響を呼んでいたと聞いたが、上梓された一冊を読むと、その重量感に改めて圧倒される思いがする。ここで、何度も繰り返されるキーワードは、「在日朝鮮人」とは何か、という問いである。

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