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図書目録

現代社会論 【在日外国人】

闇から光へ

闇から光へ

同化政策と闘った指紋押捺拒否裁判

熊野勝之 / 申英子

価格: 1800円+税
発行日: 2007年1月15日
版型: 四六判
ページ数:
ISBNコード: ISBN978-4-7845-0289-9
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詳細内容

1980年代、指紋押捺拒否裁判の証人として、著者は半生をふりかえる。大阪猪飼野での貧しく辛い生活の中で、朝鮮人差別は少女の心と肉体に、深い傷を負わせた。自らを肯定し、回復していくために。(2007・1)

【目次】

闇から光へ 同化政策と闘った指紋押捺拒否裁判─証言と弁論要旨*目次
推薦のことば─野田正彰
はじめに

第一部
一、世界に生きるひとりの人間として 申英子
    証言台に立って
    「なぜ」という問い
    母の苦労と指紋押捺
    上京とアルバイト、高校時代
    真理と進路
    カナダ留学、結婚・出産
    子どもたちに起きたこと
二、人との出会いの中で 申英子
    弁護士との出会い
    亡き母との再会(思いがけない副産物)
    最終弁論要旨に感想を寄せてくれた人々
    悲しい眠りから覚めて


三、忘れえぬ人への通信 申英子
    二通の手紙への思い
    Oさんへの手紙
    Oさんへの手紙
第二部
一、弁論要旨 熊野勝之   第一 控訴の理由の概観
    第二 敗戦前の朝鮮人に対する同化政策
    第三 日本人の朝鮮人に対する支配者意識の形成
    第四 敗戦前における同化政策批判
    第五 朝鮮人強制連行と朝鮮人慰安婦
    第六 敗戦後の同化政策の存在
    第七 在日韓国朝鮮人の家族史
    第八 同化インパクトとその影響
    第九 社会構造的・社会心理的同化インパクト
    第十 家族精神力学
    第十一 指紋押捺強制のもつ意味
    第十二 同化インパクトとアイデンティティ形成(障害)
    第十三 自我の水準・因果関係
    第十四 人権の侵害
    第十五 社会構造的同化インパクトの現状
    第十六 社会心理的同化インパクトの現状
    第十七 法制度的同化インパクト
    第十八 まとめ─ 「幸福追求権」としての「愛する権利」の侵害
    結語二、裁判をふりかえって 熊野勝之

同化政策を問う二つの裁判
    なぜ同化政策という回路を通らねばならないのか
    ロンさんの主張
    アイデンティティーを媒介項に
    神戸地裁判決
    控訴審
    大阪高裁判決
    最高裁判決
    永住者に対する指紋押捺義務の廃止
    同化政策の手段としての「国旗に起立、国歌斉唱」
    謝辞

第三部
ロン・フジヨシさんからの手紙
あとがき

著者略歴

熊野勝之
1939年香川県高松市生まれ。東京大学法学部卒業。1966年から大阪で弁護士。1995年阪神大震災から居住の権利の確立を目指す弁護活動に、 2000年から司法改悪反対、公正な裁判を受ける権利の確立に取り組む。著書『奪われた「居住の権利」─阪神大震災と国際人権規約』(エピック、 1997年)、共著『矢内原忠雄と現代』(新地書房、1990年)、『居住福祉学と人間』(三五館、2002年)他。

申英子
1941年北海道小樽市生まれ。大阪府立生野高等学校卒業、1966年、東京神学大学大学院博士課程前期修了。カナダ留学、在日大韓基督教川崎教会、名 古屋教会の伝道師、女性会全国連合会総務、世界学生キリスト教連盟(WSCF)勤務、日本基督教団野幌教会伝道師を経て、1991年より日本基督教団大 阪教区ハニルチャーチ牧師。
共著書『第四(死)世界の神学─在日同胞の実相』(韓国語、ミラノレ企画、1986年)、『女性と宗教の近代史』(三一書房、1995年)、『総説現代 神学』(日本基督教団出版局、1995年)他。

書評

[沖縄タイムス 2007/10/6]

申英子は、ありのままの自分と、同時に生まれ育った空間(すなわち日本)を愛するという人間の根源的な思いを手放さず、かつそれが、日本同化にも日本ナショナリズムにものみ込まれない立ち位置を模索する。
日本国民という枠組みは、沖縄人を他の沖縄人にも在日外国人にも、日本同化をせまる立場に誘惑する。沖縄人が同化とのたたかいに本書から学ぶものは大きい。している。

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