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現代社会論 【在日外国人】

記憶の残照のなかで

記憶の残照のなかで

ある在日コリア女性の歩み

呉文子

価格: 1800円+税
発行日: 2017年8月8日
版型: 四六判上製
ページ数: 260頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-1207-2
Cコード: C0030

詳細内容

一人の女性として真摯に「在日」の課題や命題と取り組んだ半生記

在日コリア女性として八〇年。出会いと別れを惜しみなく綴るうちに、自分史の核心に近づいた─。


呉文子さんにとって、父・関貴星を語ること、夫・李進煕への想いを語ることは、日本社会の中で「在日」として分断時代を生きざるをえなかった“負の現代史”を伝える方法なのだ。

【目次】

序 章 記憶の残照のなかで
はじめに/両親のこと・家族のこと/夫のニックネームはルネッサンス/朝鮮大学の教員となって/父の著書『楽園の夢破れて』/総連との決別─人生の岐路のただ中で/研究者としてそして、「季刊三千里」と「季刊青丘」の編集長として/同人誌『鳳仙花』創刊号について/『鳳仙花』は時代の証言集/『地に舟をこげ』について/地域住民として/おわりに

第1章 家族のあの日、あの時
釜山港へ帰れ
時祭に想う
アボジの力、オモニの力?
息子の号泣
扶余白馬江にて
夏がくれば思い出す、あのころのこと
最後の花火
ふるさとに還った母

第2章 在日女性たちの想い、希い
アリランで祝った『鳳仙花』の十年
『鳳仙花』終刊によせて
地域住民として
私の一票が地域社会に貢献できたら
内縁の妻?
「輝きフェスタ」に参加して─韓国の輝く女性たち
見えない壁─ ガラスの天井
民生委員への道開け
『季刊三千里』と「アンニョン ハシムニカ・ハングル講座」


第3章 かけはし
ハナミズキと「アリラン慰霊のモニュメント」
スシとキムチを食べながら相手を嫌う韓日両国
キムチは韓国語それとも日本語?
「故郷の家・東京」の着工記念式に参加して
人質にされた息子
第十三回「清里銀河塾」に参加して
水崎林太郎と曽田嘉伊智
仁川を旅して
金・べニサさんからのメール
「李通信会」のこと
幼き日々を思い出しながら

第4章 魂をゆさぶる声、舞い
パンソリに魅せられて
「魂をゆさぶる〝声〟─琵琶・新内・パンソリ」の公演を終えて
「銀巴里」とクミコさんの「INORI」
ライヴ・カフェ「SSONGER」にて
オペラ歌手・田月仙デビュー三十周年
「蘭坡音楽賞」雑感
サムルノリと散調舞─「韓日伝統ソリの饗宴」

第5章 出会い、ふれあい、響き合い
face to faceの交流こそ
日本民藝館を訪ねて
『鄭詔文の白い壺』上映会を終えて
歴史映像シンポジウムに参加して─映画『族譜』に込められたメッセージ
児童文学者・山花郁子さんを囲んで
坡州ブックシティ「知恵の森」で金彦鎬理事長と
大竹聖美さんと韓国の絵本

第6章 観て、聴いて、感じて
映画『道~白磁の人』
『海峡を渡るバイオリン』─ 李南伊さんをお迎えして
映画『花、香る歌』─女性初のパンソリ名唱となった陳彩仙 
映画『ヨコハマメリー』─時代に使い捨てにされたメリーさん
映画『母たちの村』─ 女子割礼廃止に立ち上がった母たちの物語
映画『クロッシング』─生きるために別れるしかなかった家族の悲劇
映画『ザ・テノール 真実の物語』─国境を越えた強い絆
ミュージカル『パルレ』─ 人間の心の垢を洗い流して明日に向かう
『鳳仙花─近く遥かなる歌声』─歌は歴史の証人
ミュージカル『明成皇后』─日本軍に殺害された国母の物語
ミュージカル『李香蘭』─ 歌は時代を映す鏡
ミュージカル『対馬物語』─ 二国間で苦悩する対馬藩主宗義智

第7章 惜別の言葉
在日女性文学への温かいまなざし 安宇植先生を偲んで
思い出のなかの中島力先生
相馬雪香先生の思い出
教育と人権運動を両立させた女性研究者 鄭早苗先生
高英梨先生の墓碑銘
呉徳洙監督『在日』追悼上映会

第8章寄り添いて

寄稿 『楽園の夢破れて』北朝鮮帰国事業を最初に告発した関貴星(三浦小太郎)

あとがきにかえて

初出一覧

著者略歴

呉文子
エッセイスト・在日二世
文芸同人誌『鳳仙花』創刊より20号まで代表
在日女性文学誌『地に舟をこげ』(社会評論社)編集委員

著書
『パンソリに思いを秘めるとき─ある在日家族のあゆみ』(学生社)
共編『女たちの在日』(新幹社) 他

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