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暮らし 【ハンセン病】
国の隔離政策の中で、ふるさとから切り離され、過酷な歴史を生きざるを得なかったハンセン病患者・療養所入所者たち。みずからの生活の場をより良いものとするために、自分たちの手で作り出した森。それは閉鎖された空間を、近隣住民を含む市民に開くきっかけをも与えた。(2008・5)
【目次】
序章 全生園の四季 00
第一章 森のなりたち 00
第一節 森の歴史……………00
(1)前史/00
(2)緑化活動/00
(3)市民とともに/000
第二節 森への思い……………00
(1)ふるさとの森づくり/00
(2)森はいま/00
第三節 ハンセン病療養所の森の意義……………00
第二章 森に生きる─短歌と俳句を通して見る療養所の生活 00
第一節 自然への思い……………00
(1)自然と生活/00
(2)自然にとけこむ/00
(3)隔離の象徴としての柊/00
(4)望郷の丘/00
第二節 ふるさとの森づくり……………00
(1)消え行く老木/00
(2)森をつくる/00
(3)豊かな自然/00
(4)最後の一人まで/00
第三章 森に願いを─一人一木運動 00
第四章 森のなかで 00
(1) 入所者……………00
(2) 職員……………00
参考文献一覧……………00
あとがき……………00
多磨全生園内図/00
樹木調査表/00
柴田隆行
1949年東京生まれ。東洋大学社会学部教員。社会思想史・哲学史専攻。
多摩川の自然を守る会代表。
主要著書『哲学史成立の現場』(弘文堂、1997年)『シュタインの社会と国家』(御茶の水書房2006年)。
[朝日新聞 東京版 2008/7/31]
東村山市の国立ハンセン病療養所「多磨全生園」の森を入所者たちがいかに大事に育んできたか、その歴史を振り返る証言集が出版された。森の物語という視点で、入所者や職員57人もの言葉を集めた資料は珍しい。ハンセン病問題基本法が6月に成立し、豊かな緑を地域にどう受け継ぐか関心が高まる中、貴重な資料になりそうだ。
[毎日新聞 2008/5/22]
全生園の看護師や職員にも森をめぐる思い出を聞き取った結果、「森は入所者たちの生きた証し」と考えた。
聞き取りの記録は計57人分が収録され、入所者は半数が実名掲載に応じた。
それまでハンセン病患者といえば、裁判で戦う原告団のイメージが強かったが、全生園で触れ合ううちに、「何とか平穏な暮らしをしようと努力していた」と印象も変わった。
[インパクション165 2008/5/8]
本書は、まず著者が、森のたどった経緯を概説し、次に入所者による詞、俳句、短歌に込められた森への思いが紹介されている。さらに後半部は入所者や職員など計五〇人以上にわたる聞き書きで構成され、さながら多声による立体的な叙事詩が浮き上がってくるかのようだ。







