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図書目録

戦争と平和 【植民地支配】

遺骨は叫ぶ

遺骨は叫ぶ

朝鮮人強制労働の現場を歩く

野添憲治

価格: 1900円+税
発行日: 2010年8月14日
版型: 四六判上製
ページ数: 176頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-0598-2
Cコード: C0030
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詳細内容

アジア・太平洋戦争において、炭鉱、金属鉱山、軍事工場、土木、建設、港湾荷役など、朝鮮人が強制労働させられた北海道から沖縄まで37事業所の現場を訪ねる「慰霊と取材」の旅の記録。

【目次】

遺骨は叫ぶ

まえがき 地底からの呻き声に耳を傾ける     9

北海道■計根別飛行場     13
   滑走路の下に朝鮮人の死体埋めた
北海道■鴻之舞鉱山     17
   三〇〇〇余人の朝鮮人を強制連行
北海道■雄別炭鉱     21
   特高警察が監視、骨折すると治療せず切断
北海道■浅茅野飛行場     25
   過酷な労働と虐待、真実の掘り起こし急務
北海道■雨竜ダム     31
   ダムの堰堤に犠牲者らを放置
北海道■三菱美唄鉱業所     35
   ガス爆発、集中豪雨で夥しい犠牲者
北海道■夕張炭鉱     39
   山の上に「監獄部屋」「タコ部屋」
北海道■室蘭日本製鋼所     43
   寮ごとに下士官あがりの指導員置き徹底監視
北海道■倶知安鉱山     47
   反抗すると「特別訓練所」で虐待
青森県■大湊海軍警備府     51
   帰国時「浮島丸」に乗船、犠牲者多数
岩手県■釜石鉱山     55
   落盤事故、さらに連合軍艦砲射撃の犠牲に
岩手県■旧中島飛行機地下工場     59
   三カ所のトンネル突貫工事に二七〇人が従事
秋田県■尾去沢鉱山     63
   虐待で多くが死亡、墓も遺骨もない
秋田県■小坂鉱山     67
   逃亡者捕らえられると袋叩きに
秋田県■花岡鉱山     71
   生き埋めの朝鮮人救わず見殺し
秋田県■発盛精錬所     75
   西の海に消えた「アイゴー、アイゴーの声」
秋田県■吉乃鉱山     79
   発破で生き埋め、ダムに飛び込む人も
山形県■木友炭鉱     83
   待遇改善求めれば暴行し殺害
山形県■永松鉱山     87
   山菜採りで空腹しのいだ朝鮮人たち
宮城県■多賀城海軍工廠     91
   橋桁作るとき朝鮮人を人柱に
福島県■沼ノ倉発電所     95
   日本敗戦の前年に連行、多くの犠牲者
福島県■常磐炭鉱     99
   巡査あがりが暴力 一九三人死亡
栃木県■古河鉱業足尾銅山     103
   「宮城遙拝」強制、目を動かすと殴打
茨城県■日立鉱山     107
   待遇改善要求すれば、棒頭たちが鎮圧
群馬県■岩本発電所     111
   落盤死、転落死、トロッコとの衝突死
東京都■八王子浅川地下壕     115
   最盛期には四~六千人を強制徴用
長野県■松代大本営     119
   篠ノ井旭高生らの「平和の史跡」保存運動
長野県■平岡ダム     123
   山奥の飯場は杉皮と板でできた掘っ立て小屋
愛知県■中島飛行機半田製作所     127
   防空壕もなく避難命令伝わらず
岡山県■三井造船玉野造船所     131
   暴行、拘束、病気、ケガで多くの死者
山口県■長生炭坑     135
   炭坑事故最大の死者 今も海底に放置
山口県■沖ノ山炭鉱     139
   危険な作業に実働一二時間、特高が監視
愛媛県■住友鉱業別子鉱業所     143
   転落や転倒、発破で一年余に五一人が死亡
長崎県■三菱鉱業崎戸鉱業所     147
   廃墟と化した鉱山、痕跡留めぬ跡地
長崎県■高島鉱業所端島坑     151
   海の下の炭鉱、酸欠、落盤、逃亡しても水死
沖縄県■読谷村ほか     155
   全島要塞化に朝鮮人軍夫を動員
三基の慰霊碑を訪ねて     159
   サハリンでの朝鮮人強制連行

あとがき|朝鮮人強制連行・強制労働     165
参考文献     172

著者略歴

野添憲治
1935年,秋田県藤琴村(現・藤里町)に生まれる。新制中学を卒業後,山林や土方の出稼ぎ,国有林の作業員を経て大館職業訓練所を終了。木材業界紙記者,秋田放送ラジオキャスター,秋田経済法科大学講師(非常勤)などを経て著述業。
著書に『出稼ぎ』(三省堂),『開拓農民の記録』(NHKブックス),『秋田杉を運んだ人たち』(御茶の水書房),『企業の戦争責任』『秋田県における朝鮮人強制連行』『野添憲治著作集 みちのく・民の語り』(全6巻),『シリーズ・花岡事件の人たち――中国人強制連行の記録』全4巻(以上社会評論社)などがある。
『塩っぱい河をわたる』(福音館書店)で第42回産経児童出版文化賞を受賞。

書評

[出版ニュース 2010/10/22]

著者は戦時中、日本に強制連行された中国人・朝鮮人が働かされていた事業所跡を訪ねて生存者や資料を探している。労働現場や居住した跡を訪ねて最も胸が痛むのは、過酷な長時間労働のなかで死んでいった朝鮮人の遺骨が今も埋まっている場所を歩くときだと書く。

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