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図書目録

戦争と平和 【戦争犯罪】

軍艦島に耳を澄ませば

軍艦島に耳を澄ませば

端島に強制連行された朝鮮人・中国人の記録

長崎在日朝鮮人の人権を守る会(編)

価格: 2200円+税
発行日: 2011年7月31日
版型: 四六判並製
ページ数: 286頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-1506-6
Cコード: C0030

詳細内容

「軍艦島」の異名を持つ端島炭鉱。閉山によってあえなく無人島となり、日本初を誇る鉄筋高層のアパート群も三〇有余年の風雪にさらされて廃墟と化している。しかしそこは、朝鮮人・中国人強制連行・強制労働の歴史が凝縮した島でもあった。産業遺産として脚光を浴びる廃墟の島には、日本近代史の暗部が刻み込まれていた。

【目次】

第一章 端島の歴史と朝鮮人
  第一節 端島の歴史と朝鮮人
   端島の歴史
   徐正雨氏〈一四歳で〝地獄の島〟に連行され、そのうえ長崎で原爆に〉
   金先玉氏〈重労働、ひもじい毎日、逃亡は半殺しの目に〉

  第二節 韓国在住生存者の証言と訴え
   崔璋燮氏〈騙して強制連行して、人生を台無しにされた〉
   田永植氏〈世界遺産だなんて、日本人はあの島の歴史を誇れるのか〉
   朴準球氏〈原爆の後片付けを命じられ、人間や馬の死骸をたくさん見た〉

  第三節 「歴史スペシャル─地獄の地・軍艦島」 (KBS韓国放送)

  第四節 強制連行・強制労働を告発した先駆的な記事および証言
   終戦に気付き歓声─差別された朝鮮人・中国人
   ああ軍艦島─脱走未遂は半殺しに
   軍艦島の生活環境(その二)
   劉喜亘氏〈軍艦島から脱走、南洋のタラワ島へ〉

第二章 提訴原告中国人の陳述
  李慶雲氏〈労工の人命は無視され、抵抗は暴力によって弾圧された〉
  李之昌氏〈着く前にも激しく拷問され、島ではひもじい上にいつも殴られた〉
  王樹芳氏〈日本国と三菱は、父を奪い、一家の生活を破壊した償いをせよ〉

第三章 未知への照射 「端島資料」(端島・朝鮮人たちの死亡実態)とその解明
  朝鮮人の部
  中国人の部
  日本人の部

第四章 端島の呻き声 端島(軍艦島)炭坑と朝鮮人労働者
  歴史
  三菱鉱業の労務者管理の実態
  朝鮮人強制労働の実態
  朝鮮人労働者に関する証言
  証言─「人望の篤い人」が村雨丸で送還した
  日本の縮図・端島

第五章 端島対岸「南越名海難者無縁仏之碑」
  発端
  証言─端島(軍艦島)から海を泳いで脱走、溺死した朝鮮人炭坑労務者たち
  怨みの海─野母崎町南越名「朝鮮人溺死体」発掘経過報告

第六章 三菱よ、朝鮮人労務者の遺骨を返せ!
  三菱マテリアル(株)への遺骨返還要求
  李◯玉氏に関する証言

第七章 三菱高島礦業所端島坑「華人労務者調査報告書」の欺瞞
  まえがき
  「真実の隠蔽」と「欺瞞」を許さない。さびついた歯車を回そう


  付1 韓国人、中国人に対する取材記事
  付2 軍艦島上陸解禁記事
  付3 崔璋燮氏記事
  付4 長崎軍艦島韓国人強制動員・強制労働証言集会を準備して  李大洙

著者略歴

長崎在日朝鮮人の人権を守る会

書評

[東京新聞 2011/10/2]

「軍艦島」の通称をもつ長崎港の沖合に浮かぶ端島…。海底炭鉱の閉山により無人島となったが、近年世界遺産登録を目指す動きがあり注目を集めてい る。一方でそこは戦時中、朝鮮人・中国人に強制労働を課した歴史の島であった。

[東京新聞 2011/10/2]

虐待・差別・圧制の果てに死んでいった労働者たちの無念の思いに光りをあて、日本の近代化が侵略と表裏一体であったことを忘れてはならないと訴える。

[週刊金曜日 2011/9/30]

日本の近代エネルギー政策と差別構造は裏表である。この炭鉱の島も朝鮮人・中国人の強制連行で成り立っていたことを忘れてはいけない。

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