社会評論社 出版図書目録
2010年版
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戦争と平和 【戦争の残響】
理系ジェネラリストによる歴史評論。国民のメシの問題(生活基盤)の解明をとおして、戦前日本が遂行した戦争の根本的原因をさぐる。それは、現代日本の貧困と格差の問題をも照らし出す。(2008・7)
【目次】
まえがき
第1部 戦争の原因は貧困、では貧困の原因は?
1 貧困がファシズムをまねく
2 人間とは何か、思想とは何か
3 人口・生活物資・土地の比例関係
4 二つの主題の提示
5 大人口は大領土を要求する
6 階級打破と個人の確立
7 人口過剰と階級格差の複合魔
第2部 人口増加からきた窮乏
1 近代西洋の膨張と日本の人口急増
2 アメリカの人口学者がみた戦前日本
3 遅れた人口増加、移民は不可
4 満州の致命的困難
5 自由通商による解決は可能だったか
6 第一次大戦後の欧州がはらんだ困難
7 戦前日本の食糧――国会会議録から
8 産児制限が満州問題への解答
9 戦後日本の人口問題解決――産業立国とアメリカ
10 肝要なのは経済と産業
第3部 原始資本主義と農村の格差・階級
1 人口過剰は資本主義の責任か?
2 資本の侵略性
3 農村の状況――地主‐小作制度
4 自力で改革できたか?
5 内向きへの爆発、その否定
第4部 そして狂気へ開戦前の日本人
1 正気の人の告発
2 過剰同調性と権威主義
3 狂気でなくただの無知だったか?
第5部 敗戦後の階級廃絶―農地改革と財閥解体
1 外からの強制的変革
2 広範で包括的な戦後改革
第6部 現代日本の貧困と格差―再び病むのか
1 国家間の階級差から国民間の階級差へ
2 連帯なき社会は可能か?
あとがき
関連年表
英文アブストラクト
索 引
高橋英之
1944年 愛媛県伊予三島市(現・四国中央市)に生まれる
1967/72/75年 京都大学理学部卒業/同・大学院修了/同・理学博士
現在 日本大学理工学部教授
専攻 精神‐社会相関論
著書
『超超自我と〈精神の三権分立〉モデル』(人工精神論)昭和堂、2005年
『偉大なる衰退』(次世代文明の設計)三五館、2000年
『思想のソフトウェア』法藏館、1993年
『コンピュータの中の人類』御茶の水書房、1990年
論 考
「少子化ニッポンは『農園都市国家』をめざせ」、
中公新書ラクレ『論争・少子化日本』川本敏編、2001年 所収
[図書新聞 2008/12/27]
経済的な構造からファシズムや戦争を問うことがいかに重要なのかを教えてくれる仕事だと思う。最近の思想界では、規範的な問題をめぐる議論ばかりが目立つが、構造的な分析をしなくてはやはり世界はわからないのである。
萱野稔人
[出版ニュース 2008/9/8]
近代化と人口増加の関係や、戦前の日本がどれくらい食糧が不足していたか、資本主義の矛盾と戦争に向かう回路は〈人々の生きづらさを冷淡に放置するような病んだ社会〉として過去形ではないと説く。
[東京新聞 2008/8/3]
太平洋戦争の原因を当時の国民の貧困や格差の問題から解明した。






