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戦争と平和 【戦争の残響】

みちのく銃後の残響

みちのく銃後の残響

無告の戦禍を記録する

野添憲治

価格: 2000円+税
発行日: 2012年6月20日
版型: 四六判並製
ページ数: 280頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-1509-7
Cコード: C0030

詳細内容

民話採集が呼び戻した軍国少年のまがまがしき記憶。著者は花岡事件取材から中国人・朝鮮人強制連行の現場取材を今なお続ける。小林多喜二の母や満蒙開拓時代のいわさきちひろを語る銃後の人びとへの聞き書き、農民文学・食文化の深みを伝える講演録、赤坂憲雄、熊谷達也との対談も収録。跋文・相馬高道。

著者略歴

野添憲治
1935年、秋田県藤琴村(現・藤里町)に生まれる。
新制中学を卒業後、山林や土方の出稼ぎ、国有林の作業員を経て秋田総合職職業訓練所を終了。木材業界紙記者、秋田放送ラジオキャスター、秋田経済法科大学講師(非常勤)などを経て著述業。
著書に『企業の戦争責任』『遺骨は叫ぶ』『秋田県における朝鮮人強制連行』など多数。著作集は第1期『みちのく・民の語り』(全6巻)、第2期『シリーズ・花岡事件の人たち 中国人強制連行の記録』(全4巻)がある。

1995年、『塩っぱい河をわたる』(福音館書店)が第四二回産経児童出版文化賞を受賞。

2010年、『企業の戦争責任』『遺骨は叫ぶ』(社会評論社)が平和・協同ジャーナリスト基金(PCJF)の第16回奨励賞を受ける。

書評

[河北新報 2012/7/6]

見送られた終戦直前の能代空襲や松下造船能代工場、北羽新報に連載されたルポなど、戦禍に関する短編ルポを中心に編さんされている。

[おおだて新報 2012/7/16]

本県からも大勢の出稼ぎ者が働いていたサハリン(旧樺太)での現地取材を通して出稼ぎの実態と戦後の残留日本人に焦点を当てた「サハリンの晩秋~ 残留日本人と朝鮮人連行者を訪ねて」、満蒙開拓団で中国に渡った本県の女性が、そこで出会った画家のいわさきちひろとの思い出や当時の暮らしを語 る「大陸の花嫁~長谷山アイさんの話」などもある。

[秋田魁新報 2012/7/22]

中国黒竜江省方正県で昨年夏、満州開拓団の慰霊碑が中国人によって撤去された事件については、開拓が侵略でもあったことをいま一度胸に刻むべきで はないか、と書く。

[出版ニュース 2012/8/1]

野添憲治は27歳の時から聞き書きをはじめ、以来50年、多くの現場を歩き、人々の記憶や体験を記録してきた。本書は、野添憲治の聞き書きの人生 を、ルポ、エッセイ、講演、対談などで構成したものだ。

[河北新報 2012/8/13]

ほかに、能代飛行場が悪天候のため、米軍の空襲を免れたという事実が米国の公文書を調べて分かったことや、松下造船能代工場に朝鮮人が働いていた という証言を紹介している。

[朝日新聞 2012/8/26]

そんな中で、花岡事件の話も聞いた。1945年6月30日、秋田の花岡鉱山に強制連行された中国人が過酷な労働に抗議して放棄し、400人以上が 死んだ事件だ。軍国少年だった時、村で捕まった中国人につばを吐いた記憶と結び付いた。「自分も加担していたのだ」と驚き、調べ始めた。人々は口 を閉ざし、暴力団の尾行もついたが、関係者を探して話を聞き、著書にまとめてきた。

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