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著作集・叢書 【玉川信明セレクション 日本アウトロー烈傳】

反魂丹(はんごんたん)の文化史

反魂丹(はんごんたん)の文化史

越中富山の薬売り

玉川信明

価格: 3000円+税
発行日: 2005年12月16日
版型: 四六判
ページ数:
ISBNコード: ISBN978-4-7845-0563-0
Cコード:

詳細内容

著者の故郷、富山の薬売り(配置売薬人)の文化史。全国津々浦々を巡る〈薬売り〉という旅人たちから、江戸から明治・大正・昭和の時代の流れをあぶり出した好著。(2005・12)

【目次】


第一部 売薬の生活
   第一章 富山売薬延寿三百年
   第二章 売薬人の持ちもの
   第三章 旅先の生活
   第四章 売薬商法
   第五章 国元の暮らし
第二部 売薬行商幾山河
   第一章 近代史を生きる
   第二章 売薬“新諸国噺”
   第三章 売薬関係者口述
第三部 売薬の歴史
   第一章 江戸期まで
   第二章 藩制時代
   第三章 仲間示談||商売の実態
   第四章 近代の売薬
       主要参考書目
あとがき

補遺 富山の薬売りと文化の先達者

著者略歴

玉川信明
1930年富山市旅篭町に生まれる。竹内好に師事。
著作に『評伝 辻潤』(三一書房)、『エコール・ド・パリの日本人野郎』(朝日新聞社)、『ぼくは浅草の不良少年』(作品社)、『開放下中国の暗 黒』(毎日新聞社)、『我が青春、苦悩のおらびと歓喜』(現代思潮新社)、『夢はリバータリアン』、『和尚の超宗教的世界』、『異説 親鸞・浄土真宗ノー ト』(以上、社会評論社)など多数。2005年、当セレクションの完成を待たずに急逝。

書評

[出版ニュース 2006/4/6]

ここでは江戸時代に始まる売薬の歴史から、独特な商法、売薬人の生活など、資料と数十人の売薬人の口述をもとに描かれる。近代庶民生活史としても貴重な労作。

[図書新聞『玉川信明著『反魂丹の文化史』を読む] 2006/3/4]

一年のうち、百日も二百日も故郷から離れる生活は、独特な生活形態、工夫、知識、文化を産んできた。柳田国男は、この一大行商集団を〈人文的漂泊者〉と呼んだ。富山県だけでなく、広く日本の庶民史、文化の基層の主体者である。それだけにメディアの限られた時代の情報や文化の伝達者としての大きな役割も果たしてきたし、エピソードも沢山ある。玉川さんは、そんな庶民生活の体験実相、つまり古老に聞き書きしたものを『売薬諸国噺』として、後日編んでみたい、とこの本のあとがきで書いていた。

[岩手日報 2006/1/14]

日本各地、そして近代になっては台湾や旧満州にまで足を延ばした富山の薬売り。彼らは行った土地の人びとと話し合い、遊び、助け合ってくるという関係を築いていた。心と心の通じ合い、文化的役割も兼ねていたと著者は言う。手渡されたものは薬という「商品」だけではなかったのだ。

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