30 文学と批評

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久保栄の世界


井上理恵

A5変型版★4000円
0121-5


リアリズム演劇の確立に大きな足跡を残した劇作家・久保栄は、1926年築地小劇場に入ってからの32年間、翻訳・評論・戯曲・演出・小説の分野で生きた。「火山灰地」論を中心とした初の本格的な久保栄研究。

(1989・10)



近代演劇の扉をあける
――ドラマトゥルギーの社会学


井上理恵

A5判★4500円
0162-2


近代戯曲の代表的作品、木下順二「夕鶴」、森本薫「女の一生」、菊池寛「父帰る」、岸田国士「紙風船」、有島武郎の戯曲等々を、ドラマ論の視座から再読し、近代の曙とともに展開された芸術運動としての近代演劇史の扉をあける。社会史としての演劇研究。

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(1999・12)



20世紀の戯曲・II
――現代戯曲の展開


日本近代演劇史研究会

A5判★5800円
0165-7


敗戦後、新登場した劇作家――菊田一夫・木下順二・福田恆存・飯沢匡・三島由紀夫から、60年代に新たな劇世界を創りあげた福田善之・別役実・宮本研・山崎正和・寺山修司・唐十郎・清水邦夫など51人の作家と作品への批評をとおして近代演劇を読みなおす。

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(2002・7)



〔増補〕戦後演劇
――新劇は乗り越えられたか


菅孝行

四六判★3200円
0171-1


演劇史とは、人間の身体表現と、それを見ることを介して生み出される固有の出来事の精神史である。脱新劇を目指した60年代演劇の地平と、演劇的感性の新たなかたちとしての70年代演劇の相貌。そして80〜90年代の変貌する演劇の問題構造を剔出する日本現代演劇史。

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(2003・3)



中野重治・ある昭和の軌跡


●円谷真護

四六判★2200円
0521-0


初期の詩作からその晩年の著作にいたるまで、全作品を通じて天皇制との格闘を続けた文学者・中野重治。その作品と生涯をあとづけるなかから、「昭和」の時代に拮抗する思想的核心を追求する。 
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(1990・7)



中野重治「甲乙丙丁」の世界


津田道夫

四六判★2600円
0527-X


1960年代――変貌する東京の街、政治の季節へ。党と思想の亀裂、そのはざまに息づく人間模様。難解といわれてきた長編小説『甲乙丙丁』の全体像を明晰に描く。

(1994・10)



重治・百合子覚書
――あこがれと苦さ


近藤宏子

四六判★2300円
0520-2


戦後の文学界を風靡した二人の作家・中野重治と宮本百合子。彼ら彼女らとともに、革命と文学運動のはざまに生きた若き世代。二人をとりまく人間群像を描き、その作品を再読する著者の作業は、自らの傷痕にふれながら戦後文学史への新たな扉をひらく。 →目次へ →読者カードへ

(2002・9)



ぬやま・ひろしとその時代


●長島又男

四六判★1700円
0408-7


「若者よ…」の歌で著名なぬやまひろしの生涯とその時代。中野重治、佐多稲子らとともに『驢馬』を舞台とする芸術運動から、天皇制ファシズム下の革命運動へ。詩人として革命家として生きた人間のドラマ。

(1985・7)



島崎こま子の「夜明け前」
――エロス愛・狂・革命


梅本浩志

四六判★2700円
0928-3


『夜明け前』執筆を決意した藤村は、姪のこま子との愛を断つため『新生』を発表する。こま子は京都へ移り、革命と抵抗の世界へと歩む。父の「狂」を追体験する藤村、「夜明け前」を自らの人生の軌跡で書き下ろすこま子。1930年代日本のイストワール。 →目次へ →書評・読者カードを見る

(2003・9)



脱毛の秋
――矢牧一宏 遺稿・追悼集


●矢牧一宏・遺稿集刊行会

四六判★2800円
0424-9


幻の名著「家畜人ヤプー」を刊行し、最後の編集者といわれた矢牧一宏の遺稿追悼集。いいだもも、粕谷一希、工藤幸雄、宗左近、種村季弘、澁澤龍彦、武田百合子、中田耕二、埴谷雄高、安岡章太郎、吉行淳之介、他。

(1983・11)



詩と状況
――おれが人間であることの記憶


●井之川巨

四六判★1800円
9013-7


レッドパージと血のメーデーで開幕した1950年代革命運動は、一方で全国に活発なサークル、文化運動を生んだ。文化工作者として闘いぬいた著者の自己史としての詩集であり、貴重な同時代の証言と記録でもある。

(1974・7)



鋼鉄の火花は散らないか
――江島寛・高島青鐘の詩と思想


●井之川巨編

四六判★1800円
9011-0


1950年代の革命運動は「極左的」であったと、いま歴史から隠匿されてしまっている。この時代を熾烈に闘いぬき倒れていった者たちを残して。下丸子文化集団が生んだ二人の遺作詩集の編集から、戦後史発掘を試みる。

(1975・3)



熱帯のるつぼ


羽田令子

四六判★1800円
0123-1


故国を離れ、異郷に身をおく日本人たち。現地の人々とのふれあい、カルチャーショック。ブラジル、タイ、カンボジアなど第三世界での暮らしをつぶさに描く小説4篇を収録。

(1990・7)



アユタヤの十字架のもとに


羽田令子

四六判★1800円
0158-4


17世紀後半のシャム(タイ)王国。外国人ながら中枢に重用されたファルコン。その妻マリは、キリシタン弾圧から逃れた日本人の子孫だった。欧州列強の使節たちの思惑、王位継承をめぐる内乱、歴史に翻弄される二人は……。第16回日本文芸大賞女流文学賞受賞作。

(1999・2)



女スパイ、戦時下のタイへ


羽田令子

四六判★1700円
1305-1


ドン・ムアン空港の向かい側のホテルで、十数年ぶりで会った伊藤君枝は、衝撃的な長い告白をはじめた。第二次世界大戦中、夫の三井物産バンコク支店への赴任にともなって、軍部の指令で諜報活動を命じられた。彼女の語りは、大戦下タイの秘史の扉をひらく。 →目次へ →読者カードを見る

(2003・8)



生存宣言


●島比呂志

四六判★2600円
0143-6


「ハンセン病患者として完全に世間から隔離された状況下におかれて、作者は単なる筆名とはことなる本名をかくすための署名をかかげて発信をつづけた。それが作者の『文学』である」(解題より)。

(1996・3)



長州藩部落民幕末伝説


西田秀秋

四六判★2000円
0500-8


天保2(1831)年の百姓大一揆は長州藩全域に波及し、「穢多狩り」がいたるところで起こった。幼いころ小郡の村で、この惨劇を目撃した伊三は成人し、やがて部落民の軍隊=一新組に入隊する。明治維新前夜の被差別部落を舞台とする歴史と人間のドラマ。[跋文=鶴見俊輔]

(2003・6)



昆崙関(こんろんかん)の子守歌
――ある陸軍少尉の日中戦争


春日嘉一

四六判★3800円
1304-3


日中戦争中、中国国民党軍の捕虜となった日本軍将兵たちの物語。一歩兵少尉と台湾出身の中国軍中佐の出会いを軸に展開。祖国・日本の崩壊を予知して苦悩する男たち、鋭い思想対決と国境を越えた友情。数多くの証言と史実をもとに綴る渾身の1000枚。

(2003・8)



美と醜
――第1巻[背丈篇]


大同耕太郎

四六判★1500円
0174-6


人間はT十代Uできまる! 美的完全武装により十代の人生をかけのぼった村の神童の栄光と死を描く長編ロマン。

(2004・5)



孤立の憂愁を甘受す◎高橋和巳論


脇坂充

四六判★2700円
0924-0


70年代、若者たちに圧倒的に支持され、若くして世を去った「志」の作家・高橋和巳。その全小説、エッセイ・評論、中国文学研究に及ぶ全体像を、作品世界と高橋の実存と関わり合わせて論評する。
 
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(1999・9)



山崎豊子・問題小説の研究
――社会派「国民作家」の作られ方


鵜飼清

A5判★4300円
0926-7


「盗用疑惑」に包まれたベストセラー作家・山崎豊子。「疑惑」の検証と作品の分析をとおして、その小説作法を明かし、マスメディアによって国民作家として作られていく構造にメスを入れる。彼女を生み出した戦後を問う長篇評論。
 
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(2002・11)



酔虎伝説
――タイガース・アプレゲール


鵜飼清

四六判★1500円
0927-5


戦前から戦後へ大阪タイガースに賭けた男─松木謙治郎。酒を愛し、沖縄戦をくぐり抜けた松木監督からタイガースは甦った。「酔虎」とは、挫折をこえて夢を抱き続ける男たちを言う。タテ縞のユニフォームと著者の出会った男たちが綾なす劇的肖像。
 
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(2003・10)



天草・木洩日が照らす


●玉木譲

四六判★2300円
0614-4


紺青の天草の地から、地球に向かって発信する戦後史の断面――。自分史としてのエッセイ集。/1・済々黌のこと 2・福祉という仕事 3・父としての記 4・天草人の記録

(1996・9)



本をまくらに本の夢


日高普

四六判★2200円
0922-4


本はいいものだ。本を読みながら眠ると、本の夢を見ることが多い。本の夢だってまんざら捨てたものではない――。毎日新聞などに書いた書評を中心にした、本とその周辺をめぐる本好きの人のためのエッセイ集。

(1996・8)



窓をひらく読書
――日高普書評集


日高普

四六判★2200円
0925-9


「彼は良書を見つけだして、その勘どころをきれいに、正確に紹介する。これは名人芸で、人間国宝にしてもいいくらいだ。こんな書評が書けるのは、人となりが明るくて、友達づきあいが好きなせいが大きい」と丸谷才一氏に評される著者の書評集。
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(2001・6)



新聞の作り方


●岩本宣明

四六判★1600円
0916-X


「ただならぬ才能。新聞の世界が、大笑いしているうちに、あれよあれよと現実をつきぬけていく。づかづかとした面白さ」(山田太一)。菊池寛ドラマ賞入賞の戯曲作品。

(1994・7)



第三世界と民衆文学
――韓国文学の思想


●金学鉉編訳

四六判★1800円
0224-6


白楽晴、高銀、梁性佑、李哲範、廉武雄など韓国を代表する文学者の論文をとおして、民衆解放への思想的表現としての現代韓国文学の課題を照らしだす。今日の韓国の思想・文化・社会状況を把握する上での必読の文献。

(1981・10)



ふぁっしょファッション
――池田浩士表現論集


池田浩士

四六判★1800円
0407-9


宮武外骨(破壊と創作)、平林初之輔(転向と探偵小説)、トーマス・マン(テロルと愛)、ドストエフスキー(悪霊)などを手がかりに、表現における思想性と暴力性を剔出し、抵抗の原基を探る論集。

(1983・7)



権力を笑う表現?
――池田浩士虚構論集


池田浩士

四六判★2800円
0475-3


対抗文化として生まれた大衆文化が民衆支配の媒体(メディア)とされ、権力批判の方法としてのパロディが差別表現と結びついてしまうこと。この時代の権力と表現をめぐる問題性を、大衆文学論、ファシズム論、天皇論から探る。

(1993・12)



神なき救済・ドストエフスキー論


●藤倉孝純

A5判★2800円
0318-8


神に帰依できない近代において、自己の実存に根拠を与えようとすれば、世界は何の回答をも与えてくれない。この近代の不安に直面したドストエフスキーの初期作品群を精緻に解読する。

(1996・6)



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