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書評


2010年

「トキワ荘」無頼派 漫画家・森安なおや伝』 / [週刊朝日] 2010/12/17

森安も当初は新進漫画家としてトキワ荘の一員となり、叙情的な漫画でそれなりの人気を獲得していた。しかし今ではその作品を知る人は少ない。漫画家として挫折した後、森安は仕事を転々とし、平成十一年に六十四歳で亡くなった。それでも森安は晩年まで漫画への情熱を失わず、細々とではあった が描き続けていた。本書は、そんな森安の人生を通して、漫画界の戦後史、ひいては戦後日本の変化をも浮き彫りにしている。 [評者 長山靖生]

超高層ビビル3』 / [ワンダーJAPAN17] 2010/12/17

ドバイ、ヤバい! 162階建て、828m。現時点で世界一高いブルジュ・ハリファ(呼び名が代わってる!)、世界一のトンガリ具合である。見て るだけでおもらししそうなほどビビる大木ビルだが、もっとすごいのが、170ページ以上にわたって紹介されている奇想天外な超高層ビルの数々。タ イ地獄庭園とはまた違った次元で建築家のイマジネーションが炸裂。脳がシビれる建築群しか出てこない。「ワンダーDubai」発刊?

光州 五月の記憶』 / [図書新聞] 2010/12/4

訳文は平易で生彩に富み、読みやすい。訳者は、必ずも専門の翻訳家ではないにもかかわらず、もはや漢字が全廃されたに等しい朝鮮語圏の夥しい人名 を日本語に移すという困難な作業に、貴重な努力を払っている。内容にわたっての原著者との、主体性を伴った誠実なやりとりは、さらに尊いものと言えよう。 [評者 山口泉]

宇宙戦艦ヤマトと70年代ニッポン』 / [週刊金曜日] 2010/12/3

1977年に一気に社会現象になり、12月に実写版も公開された『ヤマト』。その作品世界を詳細に分析、時代の社会・文化思潮と重ね論じる。 [評者 小長光哲郎]

「トキワ荘」無頼派 漫画家・森安なおや伝』 / [望星] 2010/12/1

前略~私の気を最も引いたのは、「トキワ荘」出身ながら世間的にはほぼ無名の漫画家・森安なおやの存在だった。が、作品はほとんど絶版状態で彼に まつわる資料も少ない。だから本書を書店で見
つけて雀踊りした。森安なおやの評伝を読める日が来るとは。しかも幻の代表作『赤い自転車』附きで! [評者 佐藤康智]

危機の時代を観る』 / [労働運動研究] 2010/12/1

本書は、2002年、長寿社会としてはまだ71歳で早逝された栗木安延専修大学名誉教授に献げられた記念論文集である。
副題の“Die Festchrift für Prof..Etwas”という表現に久しぶりに接し、今は亡き栗木教授も歓ばれるであろうと心温まる。 [評者 来栖宗孝]

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即席麺サイクロペディア1』 / [毎日新聞] 2010/11/16

本書では、カップラーメンのふたの写真と共に調理時間、めんの質量、カロリーなどを淡々と掲載し、食べた感想をのべた。それにしてもヘンな商品が 多い。スープの味が、フカヒレだのカレー豚骨、ハヤシしょうゆにマヨネーズというのはまだマシだ。具はたこ焼き、コロッケ、ハンバーグ、納 豆……。高度成長を支えた戦後日本人の凝り性が、ここでも発揮されていたのかと、軽くめまいを覚えた。 [評者 鈴木英生]

人種マニア』 / [週刊読書新聞] 2010/11/15

一六九人の有名人のユーモラスなイラスト。大胆にデフォルメされながらも、ひと目で誰を描いたのか分かる。「内面に潜む心情的特徴を描き表さなければならない。そのためには、表側だけでなく裏側の人体の構造にまで着目し、そのすべてを理解しなければいけないのである」と作者。

ルポ 悼みの列島』 / [ふぇみん] 2010/11/15

今回のルポのきっかけは、家のすぐ近くにある東京・目黒の「祐天寺」に、浮島丸事件で亡くなった朝鮮人軍属の遺骨が納められていることを知ったことだった。事件を知りたくて、京都の舞鶴にまで足を運んだ。
「初めは、ものを書く人間として史実を伝えなくてはという使命感でした。でも、何十年も手弁当で歴史の真実を掘り起こし、さまよう魂を鎮魂する人々と出会ううちに、人間そのものに惹かれていきました。
人の悲しみ、無念さ、弱さ、温かさ。さらに、被害者と加害者がともに過去を正視することで一緒に未来を築いていくことへの希望が、平易な文章でつづられ、読む人の胸に深く響く。 [評者 室田元美さんインタビュー]

西郷隆盛と〈東アジアの共生〉』 / [西日本新聞] 2010/11/7

著者は、西郷隆盛を「東アジア三国同盟を目指した」と捉え、その道は安重根の「東洋平和論」に沿う道でもあり(まえがき)、また現代の「東アジア共同体」構想に通じていると捉える。

アジア自動車市場の変化と日本企業の課題』 / [海外投資JOI] 2010/11/1

第二の特徴をいえば、本著は、きわめて複雑な情勢のもとにおかれた、日本とアジアの自動車部品産業の現状を理解するうえで、格好の概説書となって いる。とかくグローバリゼーションといえば巨大企業の華やかな多国籍展開が取りあげられがちであるが、その基礎には、膨大な部品産業における国際 購買・多国籍生産と、その依拠する地域の盛衰が複雑な草の根のように絡み合っている。それゆえにこの分野の研究はよほどの探求心と粘り強さがなければなし得ない困難な研究分野である。地域の人々の生活にも密着した重要課題を取り上げてこられた著者の永年の努力に大いに敬意を表したい。 [評者 晌一郎]

超高層ビビル 日本編』 / [Very 2010/11月号] 2010/11/1

現実的だなあ。でしたらお子さんに元気を出してもらうためにも、これをおすすめします。『超高層ビビル 日本編』。
「なにこれ。ビルの写真ばっかり」
日本全国にある超高層ビルやマンションの写真だけを集めた写真集ですから。
「多いとは思ってたけど、こうして並ぶと、超高層の建物って、たくさんあるのねえ」 [評者 パオロ・マッツァリーノ]

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「トキワ荘」無頼派 漫画家・森安なおや伝』 / [毎日新聞] 2010/10/31

一九九九年五月二十一日、東京・立川市の都営住宅で森安なおやがひっそり息を引き取った。享年六十四。その最期はほとんどのマスコミに報じられることはなかった。
「のらくろ」の田河水泡の門下生であり、手塚治虫をはじめ、数々の漫画家を輩出した「トキワ荘」に住んでいた。

「トキワ荘」無頼派 漫画家・森安なおや伝』 / [毎日新聞] 2010/10/31

著者は北海道、長野、東京、長崎など日本各地を訪れ、「あの日『私たちの町や村であったこと』を語る人びと」を取材し、本書にまとめた。

「六〇年安保」を労働者はいかに闘ったか』 / [図書新聞] 2010/10/30

本書は、共産党中央に抗して、大衆団体の在り方を護るとともに全精力を傾注して奮闘した現場オルグ竹内の実践記録である。それは、「六〇年安保」 に関する思想、政策・戦術等「理論」に傾きがちな諸報告とは質を異にする血湧き肉躍る闘争の実践記である。 [評者 来栖宗孝]

ルポ 悼みの列島』 / [週刊金曜日] 2010/10/22

浮島丸事件の舞鶴、花岡事件の花岡鉱山、強制連行の足尾銅山……戦争と人をめぐる旅、全23章。

一発朗』 / [週刊金曜日] 2010/10/22

"20文字以内の一発ギャグ"が満載。「半チャーハン大盛り」「プロ猿ファー・ゴル」「イエガネーゼ」「中トトロ二人前」。くだらない!!(笑)

遺骨は叫ぶ』 / [出版ニュース] 2010/10/22

著者は戦時中、日本に強制連行された中国人・朝鮮人が働かされていた事業所跡を訪ねて生存者や資料を探している。労働現場や居住した跡を訪ねて最も胸が痛むのは、過酷な長時間労働のなかで死んでいった朝鮮人の遺骨が今も埋まっている場所を歩くときだと書く。

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西郷隆盛と〈東アジアの共生〉』 / [北海道新聞] 2010/10/10

本書はそのような地元の英雄贔屓の本ではなく、「西郷を三代悪人(豊臣秀吉、伊藤博文と共に)の1人として捉えているコリアンの評価を改める一助 となれば幸い」(あとがき)とある。

沖縄と日米安保』 / [週刊金曜日] 2010/10/8

11月の沖縄知事選挙投票が迫ってきた。この選挙こそ、日本が思考停止状態に陥って久しい「日米同盟」なる侵略体制のみならず、戦前から沖縄にとり続けてきた植民地主義的態度を否応無く問うだろう。本書は副題にあるように、喫緊の「問題の核心点」を突く

ルポ 悼みの列島』 / [出版ニュース] 2010/10/8

本書は、そのよな知られざる事実を掘り起し、記録したもので、軍需産業が集中する京浜工業地帯へ水と電力を供給するために急増された神奈川県の相模ダムや、旧陸軍の毒ガス製工場がつくられた大久野島、飛行場建設工事で亡くなった犠牲者の遺骨発掘が今も行われている猿払村など、北海道から九州までの23箇所が紹介されている。

即席麺サイクロペディア1』 / [出版ニュース] 2010/10/8

マニアックな本の刊行で定評のある社会評論社の1冊に山本利夫著『即席麺サイクロペディア1 カップ麺~2000年編(A5判・191頁・1700円+税)が加わった。本書はいわばカップラーメンのパッケージ集成といったものしかしパッケージの収集は特に強い意志を持って始めたわけではなかったという。インターネットの黎明期に実験的なホームページを開設したもの、公開するネタに困った挙句、古い即席ラーメンのパッケージを写真付きで紹介したところ意外に大きな反響が得られたのが一つのきっかけであったという。

ルポ 悼みの列島』 / [社会新報] 2010/9/29

(一部抜粋) ・・・(著者は)物でしかない遺跡、遺物に命を吹き込むかのように、戦争を記録し、後世に残そうと語り継ぐ人びとに、その地で出会う。そして、その人びとの中に、そこはかとなく、しかし確固としてある、もっとも人間的な営為のありようを見出していくのである。 [評者 「戦跡に命を吹き込む旅」豊田直巳]

国家と追悼』 / [出版ニュース] 2010/9/25

本書は、国家が加害者となりながらその死者を追悼することの意味を検証した共同研究である。冒頭の「国立追悼施設論争とは何だったのか?」と題さ れた座談会では、「靖国か、国立追悼施設か」という追悼の目的や方法の是非をめぐる議論ではなく追悼施設に反対する立場から、「国家が追悼するの は当然である」という前提を根本から批判する。

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いんちきおもちゃ大図鑑』 / [特冊新撰組DX 2010/9月号] 2010/9/1

300種以上のアヤシイ玩具をフルカラーでたっぷり紹介。これさえ読めば君も今日からいんちき博士に!

即席麺サイクロペディア1』 / [Tarzan] 2010/8/26

「おかげさまで健康診断に引っかかったことはありません(笑)。水泳やジムにも行きますし、通勤も4kmほどの道のりを歩いていますしね。即席麺 は朝食べるんです。昼や夜だと、会社の都合やら予定が入って食べられなくなることもありますからね。世界中で次から次へと新しい即席麺が出ている ので、2週間先まで計画的に食べる麺のラインナップを決めています」

即席麺サイクロペディア1』 / [monoマガジン] 2010/8/16

バーコードを記憶するほどの熱意は、読む者を感動させる。自分が食べた即席麺をデータベース化しようと孤軍奮闘する情熱。本書の真骨頂はそこにあ る。続編として刊行されるだろう今世紀のカップ麺、袋麺、海外の即席麺などへの期待も、この著者の情熱によって高まっていくのだ。

即席麺サイクロペディア1』 / [ゲームラボ] 2010/8/1

世界一の即席麺収集家である著者が、長年収集したコレクションから1046杯分のカップ麺を紹介する本書。定番商品から一発勝負の変わり種まで、 即席麺の歴史を総覧できる1冊だ。

即席麺サイクロペディア1』 / [読売新聞] 2010/7/31

幼い頃から即席ラーメンに親しみ、YouTubeで即席ラーメンの調理動画を投稿するなど、「即席麺王」の呼び名も高い著者が、即席麺の百科事典 とも言うべき本を出版。

即席麺サイクロペディア1』 / [週刊金曜日] 2010/7/23

なんでこんなに食べちゃったんだか。「世界一即席麺を食べた」著者が、カップ麺1046杯分のラベルと味の寸評を掲載。懐かしの商品も!

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東チモール 未完の肖像』 / [週刊金曜日] 2010/7/9

1993年から現地に通い、東チモールの歩みを記録し続ける著者。虐殺・拷問・強かんの過去を乗り越えるには救済と事実の積み重ねという。

ヴァルター・ベンヤミン解読』 / [図書新聞] 2010/7/3

本書がこの文脈で描き出すベンヤミンは、確かに彼の思考の、埋没しかけた一面を捉えており、この点を受容史上の徒花と切り捨てることなく救出する試みとして、本書は十分評価されねばならない。 [評者 大宮勘一郎]

マルクスの構想力』 / [人間と教育 2010/夏号] 2010/7/1

『疎外論は、初期マルクスの未熟な思想だった、と長らく言い伝えられてきた。
しかしこれが甚だしい誤解であったことを反省し、あらためてマルクスの思想に学ばなければならない時代がやってきた。

ソヴェト=ロシアにおける赤色テロル(1918~23)』 / [図書新聞] 2010/6/26

メリグーノフの炯眼は、モスクワのルビャンカに本部を置くヴェー・チェー・カーが、すでに一種の国家内国家と化した事態を見ぬいていた。司法組織ではなく「容赦のない懲罰」組織を意味したこの国家内国家こそが、ジェノヴィエフの自画自賛した「共産党の美と誇り」の真実だった。

ニセドイツ1』 / [サンデー毎日] 2010/6/20

デザインがどれもユニークで、レトロ感があり、パラパラめくって眺めるだけでも楽しい。「高級車 これが、ホーネッカーの本音っかぁ?」「独裁下の国際下」といったダジャレも満載! 紹介の文は蘊蓄に満ちていて、共産主義体制下の人々の暮らしが身近に感じられる。 [評者 緑慎也]

ダメ人間の世界史』 / [週刊金曜日] 2010/6/4

常識外れ、均衡を欠く精神、変態、偏屈。世界の著名63人の愛すべきダメさ加減のエピソードがずらり。生きる希望が湧いてくる。

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沖縄と日米安保』 / [沖縄タイムス] 2010/6/3

沖縄から怒りの声が、民主党政権を揺るがせ続ける。問題の本質は日米安保そのものだ。国民に秘密にされた日米安保体制の舞台裏。「本土マスコミ」はなぜ「核」「沖縄の基地」問題の核心を避けるのか。「抑止力」論議は本当か。政治問題の焦点を市民メディアが解明する。

ほったいもいじるな』 / [月刊日本語] 2010/6/2

"Now one, Thai or Laos"は「名は体を表す」? 日本語の慣用句・ことわざなどを、同じような響きに聞こえる英語に置き換えた空耳、言葉遊びの本。

ヴァルター・ベンヤミン解読』 / [月刊日本語] 2010/6/1

卓越した文芸批評家、神学的思想家、ラディカルなマルクス主義者、メディア・都市理論のパイオニア、といった流布されたベンヤミンのイメージを検証しつつ、変革と解放の思想の導きの糸に。

和のおもちゃ絵・川崎巨泉』 / [月刊島] 2010/6/1

浮世絵師でありデザイナーでもあった巨泉は、日本各地の郷土玩具をこよなく愛し、蒐集していた。大正期には、それらの絵を描く「おもちゃ絵師」と なり、その作品は好事家たちに飛ぶように売れた。

いんちきおもちゃ大図鑑』 / [台湾地球村出版社 美日語] 2010/6/1

このように『いんちきおもちゃ大図鑑』には、有名キャラクターに日本人のセンスでは考えられない爆笑のアレンジが加えられた商品ばかりが紹介されており、実際にそのおもちゃを持っていなくても十分に楽しめる。個人だけではなく、家族や友人みんなで読んでみたい一冊だ。

ヴァルター・ベンヤミン解読』 / [週刊読書人] 2010/5/28

ほとんどが著者の最近の仕事であり、論旨は明快、行文は(論じられている対象にもよるが、概して)平明である。これらのテーマに関心をもつ人びと にぜひ一読を薦めたい。 [評者 久保哲司]

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一九三〇年代のアジア社会論』 / [週刊エコノミスト] 2010/5/25

総力戦へと向かう1930年代の日本は、アジアをどのようにとらえていたのか。本音は植民地であり、「東亜共同体」はそれを覆い隠すイデオロギーだったのか。
9人の歴史、思想研究者たちが「尾崎秀実の『東亜共同体』批判」「マルクス社会科学のアジア社会論」「満鉄調査部の思想」などをテーマに寄稿。

教育のなかのアイヌ民族』 / [北海道新聞(「ほっかいどうの本」より抜粋)] 2010/5/23

明治以降、政府が進めてきたアイヌ政策には、日本人への同化を強 制する一方、アイヌ民族であるがゆえに社会から排除するという、二重の差別構造を内在化していたことが指摘されている。この近代日本のアイヌ政策、とくに教育のなかの同化と差別の問題を問い続け、2008年3月、59歳で亡くなった歴史研究者の著作集が刊行された。
(中略)
収められた論考から分かるのは、この分野の研究が長くおざなりにされていたということ。著者によって本格的な研究の第一歩が切り開かれたといっても過言ではない。 [評者 中舘寛隆]

高田渡と父・豊の「生活の柄」』 / [週刊金曜日] 2010/5/14

吟遊詩人と言えば聞こえもいいが、日銭稼ぎの投げ銭コンサートを全国津々浦々で開催して生き延びてきたのだった。四人の息子たちを連れた貧乏詩人の末っ子だった高田渡は父の背中をずっと見て育つ。結局父の精神を歌手として引き継ぐことになる。その経緯を著者はとことん追い求める。 [評者 矢崎泰久]

国分一太郎 抵抗としての生活綴方運動』 / [山形新聞] 2010/5/9

50年代、戦後の生活綴方運動が復興する。その復興と前進に大きな役割を果たしたのが、国分であり、また無着成恭の「山びこ学校」をはじめとする、本県の多くの教師たちによる生活綴方教育のすぐれた実践であった。その水先案内人的な国分の〈生〉の記録である本書を通して、身近な私たちの問いかけるものは大きい。 [評者 鈴木実]

巴里物語 【2010復刻版】』 / [図書新聞] 2010/5/8

松尾邦之助の『巴里物語』は、両次大戦間期パリを中心とする人間交流史をえがいた脈打つドキュメントである。同時期にパリに在住した藤田嗣や武林無想庵ら、日本の文化人たちと交流、またジイドらとの関係も面白いが、松尾の華麗な面はさておき、ここで注目したいのは、ジャーナリスト=リベルテールとして生きた側面である。 [評者 鈴木実]

ダメ人間の世界史』 / [ゲームラボ] 2010/5/2

偉大な功績を残した有名人たちも、成功しなければただのダメ人間だったのでは?という視点で、歴史上の偉人たちをニートやひきこもりといった現代用語で再解釈する本書。

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ニセドイツ1』 / [ハチマルヒーローVol.13 2010年5月号] 2010/5/1

本書ではそんな東ドイツの国営企業が作っていた商品が、いかにニセモノくさいかという切り口で、カタログ風に紹介している。東ドイツ製品の背後事情を解説して、東独の社会体制の矛盾などを面白おかしく紹介してくれる。

ニセドイツ2』 / [ハチマルヒーローVol.13 2010年5月号] 2010/5/1

本書ではそんな東ドイツの国営企業が作っていた商品が、いかにニセモノくさいかという切り口で、カタログ風に紹介している。東ドイツ製品の背後事情を解説して、東独の社会体制の矛盾などを面白おかしく紹介してくれる。

エロ語呂世界史年号』 / [ゲームラボ] 2010/5/1

勉強中、ムラムラして集中できない受験生は本書を使ってみてはいかが?「エロ語呂世界史年号」は、覚えにくい世界史の年号をエッチな語呂合わせで暗記するための学習参考書。エロ語呂を活用して、受験戦争を勝ち抜こう!!

国分一太郎 抵抗としての生活綴方運動』 / [新社会] 2010/4/27

教育の反動化がますます進行する今日、社会評論社から副題を『抵抗としての生活綴方運動』と変えて改訂新版が出版されたことは時宜にかなったことと思われます。 [評者 近藤宏子]

日録・大杉栄伝』 / [図書新聞] 2010/4/24

大杉の研究書としても、かつてない細密で豊富なものだ。やはり、事実をして語らしめることの力強さを感じる。どうしても虐殺から孤高で激越な革命家へと筆を滑らしがちな大杉の評伝を、抑制をもった筆致と優しい眼差しで見つめている。「身内に繋がる者の役割」というブレのない視点が書かせたのかもしれない。これまでの大杉研究書や論文の集大成といった色合いもある。 [評者 鈴木義昭]

エロ語呂世界史年号』 / [サイゾー] 2010/4/13

男女のシンボルマークをあしらった教科書風の装丁が、エロ賢い印象を与える。紀元前から現代まで、スケベな語呂合わせで世界史が楽しく勉強できる逸物だ。その語呂合わせが「ち○こ、ま○こ、S○X」と、とてつもなく下劣。隣の席の女子から「男子って、しょうもな!」と罵られること請け合いの、史上最低の参考書である。

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野球人 牛島和彦の「偶然を必然に変える」投球術』 / [中学野球小僧] 2010/4/10

味方にリズムを作る投球テンポといったテクニックから、試合で役立つ技術練習まで、丁寧に解説されています。また、最終章に掲載された牛島氏の「勝者の立ち居振る舞い」には、読み手の心を震わせる言葉が並びます。指導者、そしてマウンドに立つすべての投手、必読の一冊です!

ほったいもいじるな』 / [週刊金曜日] 2010/4/9

たとえば「小耳にはさむ」→Call me mini handsome.→「私をハンサムなミニと呼んでください」。700の諺・慣用句の逆さ空耳アワ~。くだらな~い!

野球人 牛島和彦の「偶然を必然に変える」投球術』 / [産経新聞] 2010/4/9

牛島が中日に入団した当初、投手コーチが新人投手を集めて問いかけたという。「九回裏、2アウト満塁、2ストライク3ボールで、自分だったら何を投げるか」。牛島の答えは、高校を卒業したばかりのルーキーのものではなかった。半端ではない牛島の分析力!
豊富な写真とイラストをあしらい、偶然を必然に変える考え方や練習方法を一挙公開。目からうろこのアドバイスが満載で、野球指導者から現役の投手まで参考になるだろう。

ダメ人間の世界史』 / [読売新聞夕刊] 2010/4/4

過去の偉人たちも、近くにいる「ダメ人間」と同じかもしれないという発想から、現代病理的なキーワード・概念で世界史の偉人63人を再解釈。

一九三〇年代のアジア社会論』 / [出版ニュース] 2010/4/1

本書を読み進める中で強い驚きを覚えたのは、「アジア社会論」の展開の過程に多くの(偽装転向)マルクス主義者たちが関わっていたことである。尾崎や中西功、平野義太郎らはもちろんだが、これまでほとんど無名であった、裏返して言えば本書によってほぼ初めて考察の遡上に載せられたといってよい満鉄調査部周辺の大上末廣、佐藤大四郎らもまた総力戦の思想としての「アジア社会論」に社会主義や民族解放を目ざす変革のモティーフを忍び込ませようとした人間たちだった。 [評者 高橋順一]

エロ語呂世界史年号』 / [週刊現代] 2010/3/20

どれもストーリーを踏まえた長めの文章に作り込んであって、重要ワードがきっちり押さえてあります。とっても不謹慎で衝撃的な語呂合わせで。この情熱はすごい!いい本だなあ。
なにしろ前書きにあるのが「本書は史上最低の参考書です。まず第一に教育上よくありません」だって。ぎゃはは。いかんだろう! 受験は別として、大人が読んで腹を抱える一冊です。 [評者 立川談笑]

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日録・大杉栄伝』 / [朝日新聞] 2010/3/20

豊さんが注目してほしいポイントの一つは、「日本著作権家協会」だという。
1916年(大正5)年に与謝野晶子、山路愛山、武者小路実篤らを評議員として結成された組織である。そのころ次々と発禁処分を受けていた大杉が、文士たちと組んで言論弾圧に対抗するために作ったものだった。協会の活動は後に、印刷工組合の労働争議などを支援する「著作家組合」へと継承された。
「大杉は人を引きつける魅力があり、実践を通して多くの労働運動家を育てました。思想家としての大杉を論じた本は数多くあるけれど、労働運動へのかかわりは、まだ十分に解明されていないと思います。この本がもとになって、さらに研究が進めばいい」。

企業の戦争責任』 / [朝日新聞秋田版] 2010/3/6

取材には苦労がついて回った。現地で詳しい人が極端に少ない。企業に取材を申し込んでも門前払いにあう。「今さら何をほじくり返すんだ」と怒られたこともあった。
もう一つ気づいたことがある。どの市町村も自治体史を出している。しかし、強制連行の事実を詳しく記しているのは「いくつもなかった」。

ニセドイツ1』 / [ハニカム 2010年3月号] 2010/3/1

すでに各界で話題騒然の本書。そこは当然「オモロもの」としての評価が多数なのですが、かなりこれは、感動的な名著なのではないか。「デザインと人間」「いかに人類の普遍的精神生活に『文化』が不可欠なのか」といったことを、(もちろん、笑ったあとに)深く深く考えこまされてしまう。おそらく世界的にも類例のない、でっかい仕事を成し遂げてしまった一冊ではないか。

イモとハダシ』 / [琉球新報] 2010/2/28

本書は気鋭の沖縄近現代史研究者である鳥山淳編集の下、5名の研究者が執筆した。1972年の「日本国復帰」をまたぐ形で、変動しながらも継続する軍事的占領体制を、開発経済や新自由主義の進展の文脈から問いただす意欲的書物だ。

長寿 叢書・いのちの民俗学2』 / [朝日新聞群馬県版] 2010/2/23

そして、まわりの者が長寿と認識することによって「長寿銭」が用意される民俗事例をもとに、「長寿」は単純に年齢で区切ることは出来ないと述べています。読後、最近論議されている75歳から「後期高齢者」とする発想は、人間の尊厳を無視してはいないかと考えさせられ、新たに憤りをおぼえました。

ニセドイツ1』 / [西日本新聞] 2010/2/21

「みんなが平等」を目指したその国では、どこか懐かしく、微妙に勘違いした製品が続々と作り出されていた。工業製品や建築物、生活用品、出版物などを陳列した驚きのカタログ本。

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ホモ・ファーベル』 / [図書新聞] 2010/2/20

いずれも労働を「人文主義精神の嵐」の再興の一環として位置づけようとする著者の問題意識が底流に流れている。それはベルグソン的な「生の飛躍」とマルクスに象徴される「権利としての労働」との文明論的な「綜合」の試みであったともいえよう。

ニセドイツ1』 / [中部財界] 2010/2/16

ベルリンの壁崩壊から昨年で二〇年が経過したが、本書は東ドイツ国営企業が作っていた製品を通してかつて存在した共産主義国家を取説書的な語り口で伝える筆致が秀逸。
ダンボールで出来ているという伝説もあった乗用車「トラバント」をはじめ東西両ドイツに存在した「カール・ツァイス」、我儘なタイプライター「エリカ」など代表的な製品が多数紹介されている。

生涯学習とアソシエーション』 / [読書新聞] 2010/2/5

アソシエーションを生み出す民衆側のヘゲモニーは自発的諸個人が相互に教えあって協同意志を作る過程として論じられ、この点に著者の主張の眼目があるようだ。

狙われた「集団自決」』 / [歴史地理教育 2010年2月号] 2010/2/1

本書では、時系列で主に大江・岩波裁判の経過や論点などが解説されている。二〇〇五年五月、「自由主義史観研究会」が立ち上げた「沖縄プロジェクト」や、その動きを懸念して開かれた同年一〇月の第一口頭弁論の様子などがていねいに解説されているので、途中からこの問題に関わった人たちにもわかりやすい。

ニセドイツ1』 / [本の雑誌] 2010/2/1

ソ連と同様、二十年ほど前に消滅してしまったのが、やはりオリンピックのメダル大国だった「東ドイツ」こと、ドイツ民主共和国。ダンボールでできているという伝説もあった乗用車「トラバント」に代表される工業製品や、チープな生活用品の数々を、懐かしい色使いの図版満載で紹介しているのが、ドイツ現代史の研究者である伸井太一さんが、「ドイツ研究と情報エンターテインメントの架橋をひそかに意図」したという『ニセドイツ1・2』(社会評論社一九〇〇円)というカタログ的な二冊です。 [評者 金子のぶお]

企業の戦争責任』 / [出版ニュース 2010年2月号] 2010/2/1

著者は、これらの全ての事業所を「慰霊と取材の旅」で回ってきたが、本書は北海道から九州に及んだ旅の全記録である。現地では証言や地元に残る資料を探し、遺骨を安置した寺を訪ね、慰霊碑に花を供えてきた。そこでは解放後の中国人たちと交流したという心温まる話もあれば、事実を隠しておきたいといって取材に応じない企業の実態も明らかにされる。

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ニセドイツ1』 / [Old-time] 2010/2/1

ベルリンの壁崩壊から2009年で20年が経過したが、同書は東ドイツ国営企業が作っていた製品が、いかにニセモノ臭いかという切り口でカタログチックに紹介。東ドイツ自体をそのまま論じるよりも、製品の背後事情を解説することによって、東ドイツ共産主義体制の矛盾や愚かさなどをユーモラスに浮き彫りにするのが狙いという。

ゾルゲ、上海ニ潜入ス』 / [図書新聞] 2010/1/30

本書は、中国で初めて公刊された本格的なゾルゲ事件の研究書である。中国語の『諜報の巨星ゾルゲ』(上海・学林出版社、二〇〇二年)、新版『リヒアルト・ゾルゲ―ある秘密諜報員の功績と悲劇』(上海・辞書出版社、二〇〇五年)の日本語版である。著者楊国光は、長く中国新聞社駐日特派員・東京支局長をつとめ、日本語・日本事情にも明るいため、中国での反響やその後の世界での研究状況を踏まえて自ら日本語訳を作り、新たな書き下ろしを加えて決定版に仕上げた。これまで日本及び欧米中心に進められてきたリヒアルト・ゾルゲ、尾崎秀実らの反戦・諜報活動についての学術研究に、新たな重要な資料と視覚をもたらした。 [評者 加藤哲朗]

釜山港物語』 / [統一日報] 2010/1/20

以来、日本との縁は切れ、1966年、釜山に日本総領事館が開設されると同時に現地職員の第一号として採用された。今、秉大さんは波瀾万丈の領事館職員としての勤務を終え、身寄りのない日本人妻のために力を尽くす。

いんちきおもちゃ大図鑑』 / [AERA] 2010/1/18

いんちき商品とニセモノ商法とは明白に違う。いんちき商品は人を欺くために作られるのではない。元のキャラクターでどこまで遊べるか試しているのである。マルセル・デュシャンがモナリザに髭を描いたように。ここには騙して儲けようという邪な“精巧なコピー”は一つもない。こんなの作れるかおまえらっ、という豪胆な亜細亜のヘンテコ魂が清々しく渦巻く。 [評者 湯浅学]

ゾルゲ、上海ニ潜入ス』 / [信濃毎日新聞] 2010/1/17

中国のゾルゲ研究家による本書は、驚くべき史実を掘り起こし、希代のスパイの知られざる半身にスポットを当てた。後に中国首相となる周恩来との秘密接触。国民党との攻防。東アジア現代史を動かした国際情報戦の内幕を明かす。 [評者 加藤哲朗]

兵庫の大震災と在日韓国・朝鮮人』 / [東洋経済日報] 2010/1/15

95年1月17日、兵庫で被災した在日韓国・朝鮮人の「震災体験」記録。倒壊した家屋から日本人夫婦を助け出した民族学校関係者などの救援活動から、同胞の被x害者、復興活動中に「在日外国人」として味わった苦悩などが語られる。

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企業の戦争責任』 / [毎日新聞] 2010/1/12

野添さんが訪ねた強制連行の現場は、北海道58▽東北9▽関東・中部・近畿39▽中国・四国・九州29。多くは語り継がれることもなく、廃墟と化していた。加えて、鉱山・炭鉱や工場を経営していた各社の社史の中でその事実が記録されているのはほんのわずかにとどまっている。

アイヌときどき日本人増補改訂版』 / [信濃毎日新聞] 2010/1/10

北海道に大量の移住者が押し寄せた明治以来、日本政府はアイヌ民族に過酷な同化政策を強いてきた。差別的な「北海道旧土人保護法」は1997年まで存続した。そのなかでアイヌ民族は、固有の文化の伝承と学びに取り組み、奪われた権利の回復を目指してきた。写真家の著者は20年近く、首都圏で今を生きるアイヌの人々を追い続ける。

企業の戦争責任』 / [東北新報] 2010/1/5

本は、関係者への聞き取りや残された資料を基に、連行にかかわった企業の実態や戦争の責任を問う内容となっている。
各地で出会った多くの人が、強制連行の記憶から目をそらそうとする中、数は少ないながら慰霊碑の存在や歴史を掘り起こす人たちがいたことで、勇気づけられたという。

ニセドイツ1』 / [朝日新聞] 2010/1/4

もしもこの本の題名を読まずに、中身をたまたま覗(のぞ)いたとしたら、奇妙な商品カタログと思ってしまうかもしれない。第一巻は自動車やテレビなどの工業製品、第二巻は日常生活品の写真がずらりと並ぶ。無骨(ぶこつ)なデザインでありながら、どこか愛嬌(あいきょう)をたたえたものが多い。高度成長期の日本の製品とも似た気配がある。 [評者 苅部直]

ニセドイツ1』 / [日刊サイゾー] 2010/1/4

東ドイツというと、浦沢直樹『MONSTER』(小学館)や、第79回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した映画『善き人のためのソナタ』など、陰々鬱々としたマッドな共産主義国家、といったイメージが強いが、実際のところどうだったのだろう?この『ニセドイツ1 ≒東ドイツ製工業品』『ニセドイツ2 ≒東ドイツ製生活用品』は、ベルリン在住のドイツ文化研究者でありフリーライターの伸井太一(のびい・たいち)氏が、旧・東ドイツのヘンテコな工業製品・生活用品についてまとめた本だ。商品から文化、政治的背景まで詳細に記され、いたるところダジャレが満載、ユーモアたっぷりの内容だ。 [評者 平野遼]

日録・大杉栄伝』 / [週刊朝日] 2010/1/1

弟・勇は震災と、兄と帰路を共にしなかったことで、二度、生き延びた。16年後、息子をもうける。その子供は長じてTBSに入社、1999年、退職。それから10年後、2009年秋、齢七十にして『日録・大杉栄伝』を出版した。そう、同書の編著者・大杉豊である。虐殺された宗一とは別の、もう一人の大杉栄その人の甥っ子だった!

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ドラマ解読』 / [社会評論] 2010/1/1

井上のドラマ批評の魅力は、この短い一編に凝縮されていると思う。家父長制の当時を現代の鏡に映し出し、男に都合良く描かれた女と男をフェミニストの視線でメスを入れ、ドラマを解読していく。 [評者 長島信也]

企業の戦争責任』 / [救援 2010年1月号] 2010/1/1

人生の締めくくりに、四国遍路や百寺巡礼、鈍行列車全線乗車などする話題はつきない。そういう中で野添さんはたった一人で、中国人に対する日本人の戦争責任を双肩に担い日本全土を巡礼した。その経費は最低で一千万円以上。66歳から73歳にかけての、絶望の旅であった。

トロツキー暗殺と米ソ情報戦』 / [図書新聞] 2010/1/1

不要になった工作員は、本部の諜報機関からつねに捨て去られる運命にあることは、「世紀の国際スパイ」といわれたソ連軍事諜報員、リヒアルト・ゾルゲの例が、示している。トロツキー暗殺犯ラモン・メルカデルも、そうではなかったのか?
真実を覆い隠す「歴史の闇」は、想像以上に深いことを、痛感させる著作である。 [評者 日露歴史研究センター代表・白井久也]

いんちきおもちゃ大図鑑』 / [ナックルズEX 2010年1月号] 2010/1/1

ニセモノ王国・東アジアの笑えるバカおもちゃが盛りだくさん!! めまいのようなカルチャーショック!

ニセドイツ1』 / [ダ・ヴィンチ2010年1月号] 2010/1/1

タイトルは「ニシドイツ」のもじりで、1949年に建国されベルリンの壁崩壊とともに消滅した東ドイツの、国営企業カタログを勝手に作ってみたという趣向。共産主義者ならぬ共産主義車トラバント、共産主義の協賛(プロパガンダ)など、最後まで洒落が徹底している。

いんちきおもちゃ大図鑑』 / [ゲームラボ 2010年1月号] 2010/1/1

ロボット化したトー○スなど、元ネタに似せる努力を放棄した謎のキャラクターたちは、まさにカオス。そこには「パチモノ」のひと言では片づけられないサムシングがある!?

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いんちきおもちゃ大図鑑』 / [Will 2010年1月号] 2010/1/1

中国、韓国、台湾を中心に売られているパチもん玩具の数々。精巧なコピー商品や海賊版は許せないが、似せる気すらない『いんちき』なら笑って許してしまいそう。合体する「機関車トーマス」や、自転車に乗った「ウルトラマン」など爆笑必至。だが、玩具からは『日本への意識』と『文化、技術の途上過程』が読み取れる。貴重な”生”の文化的資料だ。

いんちきおもちゃ大図鑑』 / [Lightning 2010年1月号] 2010/1/1

本のカバーを見れば一目瞭然。ニセモノおもちゃの究極の大全集。中国・香港・台湾・韓国ではアヤシイ玩具、コピー商品が横行している。でもそれをただただニセモノとして一言で片付けるのは……と考え、文化的差異や感受性の違い、民族性のギャップ、経済格差、技術格差の多方面から、おもちゃを通して考える。浅いようで深い?本だ。

いんちきおもちゃ大図鑑』 / [BUBUKA 2010年1月号] 2010/1/1

我が国の常識をはるかに超えるアジア各国の玩具事情を、衝撃エピソードを交えて紹介。マニアもそうでない人も、仰天爆笑間違いなし!!