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書評


2013年

薬と文学』 / [朝日新聞] 2013/11/24

著者の調べによれば、この頃は工業界の生産高が飛躍的に発展し、青酸ソーダが大量に製造さえている。青酸カリも同様と推測し、入手が容易と見る。薬で見る文学の裏側。

戦後復興首脳列伝』 / [軍事研究] 2013/11/1

この本は、ローマ帝国の時代からイラク戦争まで、復興した敗戦国の指導者にスポットを当てて「戦後に必要な理念と施策はなにか」を分析したユニークな書籍であり、筆者は「思想よりもまずは衣食住」と解き明かす。前作の『敗戦処理首脳列伝』もお薦めだ。

ニセチャイナ』 / [歴史読本] 2013/11/1

昭和六年(一九三一)に起こった満州事変以降、中国にはいくつかの傀儡政権がつくられた。これまであまり省みられることのなかった六つの傀儡政権を当時撮影された写真や絵はがきなどとともに見ていく。

戦後復興首脳列伝』 / [ミリタリークラシックス 2013 Autumn Vol43] 2013/11/1

464ページもの大ボリュームながら、個々の人物については要点を抑えた簡潔な筆致でまとまっており、戦後復興という難題に取り組んだ人々の、知られざる苦悩や功績が明らかにされている。

酒運び』 / [ほろよい手帖たる No373] 2013/11/1

飲むために運ばれてきた、酒が運ぶ縁や絆、物語、情報、コミュニケーションに祭事まで、多彩な執筆者によって個性豊かに綴られる。

ニセチャイナ』 / [東方 392号] 2013/10/1

本書は、一九三〇年から四五年にかけて関東軍が東北地方にでっち上げた「満州国」を皮切りに、占領区域を拡大する度に作り上げた「対日協力」政権を扱った概説書である。そこには太平洋戦争やその後の国共内戦、「冷戦」へとめまぐるしく転換した政治情勢を反映し、堅く封印されて、ごく最近まで権力者によって忘れることを強要されていた一群の中国人の姿が描かれている。ヨーロッパ大陸を主戦場とした「冷戦」が終わり、この時代の政局を動かしていた世代の大半が鬼籍に入った今、いよいよこの封印は解かれようとしている。それはまた、ヨーロッパ大陸において久しくタブーとされていたヴィシー政権時代のフランス社会の真相が、同政権関係者が残した文書史料の公開によって明かにされ、「レジスタンス神話」が剥がれ始めた動きと呼応している。 [評者 本野英一]

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ニセチャイナ』 / [出版ニュース] 2013/10/1

それぞれの傀儡政権の成り立ちと人間模様を、膨大な史料を駆使して「国家ならざる国家」の実態を明らかに。

消滅した国々』 / [週刊読書人] 2013/9/27

「高野秀行×吉田一郎対談 未知なる国々の話 誰もいかないところへ!!!!」が掲載されました。

ニセチャイナ』 / [エコノミスト] 2013/9/17

広中一成『ニセチャイナ』(社会評論社、2625円)は、タイトルだけ見ると、海賊版のB級グッズを扱った本のようだ。しかし中身は、第二次大戦終了まで中国各地に存在した「親日傀儡政権」の興亡を叙述した良書である。 [評者 加藤徹]

ニセチャイナ』 / [文藝春秋] 2013/9/1

タイトルを見たときは驚いたが、内容はいたって真面目な書物である。それどころか、書かれるべくして書かれてこなかったテーマについて、正面から取り組んだ労作である。ニセチャイナとは、一九三一年の満洲事変以降、日本が中国大陸に進出するプロセスで成立した中国人ひいては満洲人や蒙古人を首班とする現地の六傀儡政権のことである。 [評者 山内昌之]

60年代新宿アナザー・ストーリー』 / [週刊文春] 2013/8/6

六九年から七二年まで、たった三年しか刊行されなかった雑誌だ。廃刊になったのも知らずにそれを求めて新宿の町をうろつくばかな者がいるほどに、魅力的な響きがその誌名にはあった。この魅力や、新宿が持っていた文化的な発信力のことを、たとえば、大学の授業で学生にどう伝えたら理解されるか悩んだ。いや、それ以前に、いま伝えることに意味があるのかと。

60年代新宿アナザー・ストーリー』 / [朝日新聞新聞] 2013/8/4

百貨店や商店がスポンサーだったが、「商業資本のど真ん中で、“人間の歌”を」と息巻く著者は編集長として、荒木経惟、寺山修司、唐十郎……といった人々を登場させる。

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60年代新宿アナザー・ストーリー』 / [日本経済新聞] 2013/6/30

「塹壕」のような新宿のジャズ喫茶にこもって「革命的な高揚感」を味わった青春時代から、野坂昭如や山口瞳ら「アソビの精神」を持った表現者を追い続けた編集者時代までを、同誌の記事などを数多く引用する「コラージュ」の手法で表現する。

世界珍本読本』 / [読書人] 2013/5/10

ところで、旅行や出張で海外に出かける際にはユニークで安価なお土産として、その地域独特の即席麺を購入することをお勧めしたい。海外のスーパーへ行くと、即席麺売場の規模があまりに大きいことで圧倒されてしまい途方に暮れることがあるが、本書ではこのような事態を想定して国毎の即席麺事情や買い物ガイド、ブランドの一覧を設けてあり、少しはお役に立つことができると思う。 [評者 やまもと・としお氏=即席麺コレクター]

即席麺サイクロペディア2』 / [日本経済新聞] 2013/5/8

私自身は週に5回、朝食に即席麺を食べる。調理中の動画なども撮り、ホームページやユーチューブに載せている。「即席麺サイクロペディア」(社会評論社)という本も出した(現状2冊。1がカップ麺編、2が世界の袋麺編)。もっと食べられるのだが、週5食にとどめているのは、情熱をわないため。「飢餓感」を少し残しておくためである。

文化大革命の遺制と闘う』 / [日本経済新聞] 2013/4/28

なぜ文革は広く支持を集めたのか。共産党が政権を樹立した後で一般市民に与えられた唯一の政治参加の機会だったから、と徐氏はいう。前首相の警告の意味がよくわかる。

即席麺サイクロペディア2』 / [アックスVol92] 2013/4/25

日本で発明された即席麺が世界へ広まって行く中で、各国の食文化と融合しながら独自のスタイルへと進化し様々な即席麺が誕生している現在。即席麺コレクターの著者が30年以上にわたって収集してきた世界各国の即席麺の袋を膨大なコレクションの中から539点を収録。

コーラ白書【改訂版】』 / [アックスVol92] 2013/4/25

アメリカで生まれ、政治・宗教の壁も乗り越え世界各地に遍く浸透している人気飲料コーラ。何故かくまで拡散する事が可能だったのか? 現地仕様に調整された味、表記、パロディ物…、コーラの本質を追うほどに、その多様性によって輪郭がぼやけてくるという。豊富な図版とデータでコーラに秘められた謎に迫る、未曾有のコーラ探求の書。

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子どもに会いたい親のためのハンドブック』 / [クーヨン] 2013/4/1

本書は、離婚して子どもと会えなくなった親たちに向けて、子どもの連れ去りから裁判の対策まで、細かく助言してくれる。「離れ離れになっても、親子であることに変わりはないのだから」

「大東亜共栄圏」と日本企業』 / [図書新聞] 2013/3/2

後発帝国としての日本は、初期において欧米帝国との植民地支配の相互承認という「国際協調システム」のもとで、土着の政治経済勢力の抵抗を軍事的に制圧した。台湾、朝鮮ではそれに続いて土地調査事業、鉄道敷設、貨幣統一、民族文化の抹殺・同化=日本語義務教育などが強行されていく。