|刊行情報| 二世に聴く在日コリアンの生活文化 -「継承」の語り  橋本みゆき/編著 猿橋順子 髙正子 柳蓮淑/著 社会評論社刊

在日コリアン2世の人たちは、朝鮮半島から移住した親世代の生活文化をどのように受け継いできたのだろうか。

その生活文化の語りから何がみえてくるのだろうか。


目次

口絵《生活文化スナップ写真集》

序 章 生活文化について在日コリアン2世に聴く目的、考える意義

第1部 一人ひとりの生活文化ものがたり

第2部 生活文化「継承」のライフストーリーからの考察

第1章 親子間継承/非継承の語りに現れる「民族」 :生活文化となるモノ・コト
第2章 1世・2世が食べたものとその語りかた :生活文化の経験と変容 1
第3章 四国で受け継ぐ済州島S村の祖先祭祀 :生活文化の経験と変容 2
第4章 継承言語のはたらきとアイデンティティ :「継承」が可能になるとき 1
第5章 母娘関係の振り返りと関係観の変容 :「継承」が可能になるとき 2
第6章 母の故郷、2世の「故郷」 :「継承」が可能になるとき 3
第7章 貧困と階層の語り :「継承」を規定する構造 1
第8章 ジェンダー化された抑圧と解放 :「継承」を規定する構造 2
第9章 仕事観にみる世代の連なり :「継承」を規定する構造 3
終 章 生活文化は「継承」されるか


序章より

本書著者のうち猿橋と橋本は、「川崎在日コリアン生活文化資料館」 を運営する市民活動に2006年より参加してきた。在日1世の生活史を主たる展示対象とする、インターネット上の手作り博物館である。学び多い活動に関わる中で気になり出したのは、記録・展示の次の段階として、この生活文化を誰が受け取るのだろうということだった。もちろん資料館サイトの運営者や訪問者は、受け取り手の一部である。だがそれ以上に在日1世の実際の生活に近い存在、すなわち、1世の子ども世代にあたる在日2世の人々がいるはずだ。当時、この活動への参加者の大部分は日本人であった。

また、筆者が在日朝鮮人史研究会の月例会で本書のテーマについて発表したときのこと。「こんなことが研究になるんだ」という発言が、在野の在日2世研究者から飛び出し、続けて、自身や夫の家族のちょっとユニークな生活文化についてあれこれ話してくれた。日常生活の事柄がこれまで歴史研究の関心の対象外だったらしいことが意外で、印象に残った。

果たして在日2世の人たちは、朝鮮半島から移住した親世代の生活文化を受け継いできたのだろうか。また在日2世の生活文化の語りから何がみえてくるのだろうかーーこれらが、本書の問いである。


編著者紹介

橋本みゆき(はしもと・みゆき)
大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター客員研究員、立教大学兼任講師。専門は在日韓国・朝鮮人を対象とする社会学的エスニシティ研究。著書に、『在日韓国・朝鮮人の親密圏──配偶者選択のストーリーから読む〈民族〉の現在』社会評論社、2010年。

猿橋順子(さるはし・じゅんこ) 
青山学院大学国際政治経済学部教授。専門は社会言語学、異文化間コミュニケーション、言語政策研究。近著にLanguage education policy in Japan. In Andy Kirkpatrick and Anthony J. Liddicoat (Eds.) The Routledge International Handbook of Language Education Policy in Asia. pp.97-110. Oxon: Routledge.(2019年、共著)がある。

髙 正子(コォ・チョンジャ)
神戸大学非常勤講師。在日コリアンの生活史の研究(主に生活文化を中心に)。本書に関連する論文として、「『食』に集う街-大阪コリアンタウンの生成と変遷―」(河合利光編著『食からの異文化理解』pp.131-146、時潮社、2006年)。

柳 蓮淑(ユ・ヨンスク)
大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター客員研究員、獨協大学兼任講師。在日韓国・朝鮮人、朝鮮族を対象とするジェンダー・エスニシティ研究 。著書に、『韓国人女性の国際移動とジェンダー:グローバル化時代を生き抜く戦略』明石書店、2013年。

 

2021年3月刊
二世に聴く在日コリアンの生活文化 -「継承」の語り
橋本みゆき/編著 猿橋順子 髙正子 柳蓮淑/著
定価=本体2800円+税 ISBN978-4-7845-1151-8 四六判上製308頁


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書評掲載
  • 日本消費者連盟『消費者レポート』2020年1月20日号 掲載 大野和興氏評「原発拒否は地域の自治と自立あってこそ」
  • 河北新報 2020年2月27日付 「「経済神話 町の自立阻害」東北学院大名誉教授 半田さん共著刊行 「原発城下町」脱却を提言」
  • 関礼子氏評「原発のない未来という希望は残されているか」『週刊読書人』2019/11/22掲載
  • 芳川良一氏評「脱原発のための必読の1冊」『反原発新聞』2019/11/20掲載

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