「モンゴルのスターリン」と呼ばれた男とその時代

北モンゴルは1921年7月、人民独立革命により中国からの独立を果たした。

独裁者として社会主義体制の基礎を確立し国際的認知を固めたチョイバルサンを、誰が「モンゴルのスターリン」と呼んだか。

スターリンの命じるままに粛清を強行したが、その実像は、スターリンとは大きく異なるように思える。深慮遠謀があったのではないかと考えると、チョイバルサンに対する評価は変わって来る。スターリンの指令のままに己の保身と権力欲だけで、政治大粛清を執行したとは考え難い。ソ連邦の第16 番目の共和国に組み込まれないためには、他に選択肢のない状況に置かれていた。

(著者前口上から)


目次

[前口上]チョイバルサンはスターリンの走狗か愛国者か

第1話 少年時代

第2話 人民独立革命前後

第3話 チョイバルサンの時代

第4話 スターリンのモンゴル内政干渉

第5話 南北モンゴル統一の夢 対スターリン交渉

第6話 家庭人チョイバルサン

第7話 独裁者の最期

第8話 未完の民主化革命

第9話 民主化の行方

[後書き]


著者:佐々木健悦 ササキケンエツ

四六判 並製 214頁  本体価格2100円+税

ISBN 978-4-7845-1392-5


Amazon(単行本)

王希奇(ワン シーチー)の『一九四六』(いち・きゅう・よん・ろく)──なぜ、中国人画家は日本人満洲引揚者を描いたか

中国人画家・王希奇の油絵『一九四六』(いち・きゅう・よん・ろく)は縦3m・幅20mの大作である。そこに描かれた葫蘆島(ころとう)からの日本人満洲引揚者、数百名余りの表情は観る者を圧倒する力を持つ。
一方は旧満洲で生まれて日本に引揚げ、他方は在所で育って詳細を知ることのなかった二人が、この絵に衝撃を受けて交流し、それぞれの実体験をもとに、不戦と平和への思いを綴る珠玉のドキュメンタリー。
・・・・・・・・・・
*帯に王希奇の『一九四六』に寄せた加藤登紀子さんの言葉
「引揚げてきた人たちの姿があふれるほどの存在感で描かれていて衝撃を受けました。すべてが本当に起こった出来事だったということを感じていただけたらと思います。
ロシアによるウクライナ侵攻についての歌、「果てしなき大地の上に」は、この絵から着想を得て作ったものです。」
「♪何のために 誰のために 繰り返すのか 戦争を NO War! NO! Forever」
(加藤登紀子 ハルピン生まれ 2歳の時に葫蘆島港から引揚げた)

 

【目次】
1. 絵『一九四六』との出会いを果たす前

2. 絵『一九四六』との出会いに向かう

3. 絵『一九四六』との出会いを果たす

4. 絵『一九四六』の世界に居る二人

5. 絵『一九四六』の影響を感じた二人

6. 王希奇『一九四六』高知展での凄さを感じた二人

7.『一九四六』を見て二人が感じた世界

8. 絵『一九四六』から見えた世界

特別寄稿(井口和起)

著者:鈴木宏毅、高橋礼二郎 スズキヒロキ タカハシレイジロウ

A5判 並製 208頁   本体価格2300円+税

ISBN 978-4-7845-1393-2

 

購入サイト(外部リンク)

|刊行情報| 帝国主義アメリカの野望 リベラルデモクラシーの仮面を剥ぐ  塩原俊彦/著


ウクライナ戦争、イスラエルのガザ侵攻からエネルギー、デジタル争闘戦、外交戦略まで

世界を混乱と惨禍に叩き込む帝国主義アメリカの実態暴露!


目次

序章  ヘゲモニー国家アメリカをめぐる物語
1  ヘゲモニー国家の変遷
2  アメリカ帝国主義
3  帝国主義のいま

第一章 ウクライナ戦争とアメリカ帝国主義
1  ウクライナ物語
2  バイデン物語
3  大統領再選のための戦争長期化

第二章 エネルギー争奪からみたアメリカ帝国主義
1  ガソリンの単位ガロンに込められた唯我独尊
2  石油をめぐるアメリカの戦略
3  ガスパイプラインとLNGの物語

第三章  アメリカ帝国主義の切り札:制裁
1  脅迫による経済支配
2  制裁の歴史:二次制裁をめぐって
3  制裁の効果への疑問

第四章 デジタル帝国間の競争
1  分析のための三つの視角と現状
2  アメリカVSヨーロッパ
3  アメリカ帝国主義の変質

第五章  アメリカ支配の栄枯盛衰
1  国際法の変遷とアメリカによる支配
2  アメリカの新自由主義と新帝国主義
3  「法の支配」の怖さ
4  「テクノロジーの支配」:科学の宗教化からテクノロジーの政治化へ

第六章  アメリカの外交戦略
1  あまりに宣教師的
2  民主主義という独我論
3  リベラルデモクラシーの蹉跌

終章  アメリカの超大国神話を壊す
1  キリスト教文明への批判
2  テクノロジーという「嘘」
3  アメリカ帝国主義の内憂外患


塩原俊彦 しおばら としひこ 評論家。陸海空およびサイバー空間にかかわる地政学・地経学を研究。元高知大学大学院准教授。著書:【ウクライナ】『ウクライナ戦争をどうみるか』『復讐としてのウクライナ戦争』『ウクライナ3.0』【ロシア】『プーチン3.0』『プーチン露大統領とその仲間たち』【エネルギー】【権力】『なぜ「官僚」は腐敗するのか』『官僚の世界史:腐敗の構造』『民意と政治の断絶はなぜ起きた:官僚支配の民主主義』【サイバー空間】『サイバー空間における覇権争奪:個人・国家・産業・法規制のゆくえ』【地政学】『知られざる地政学:覇権国アメリカの秘密』ほか多数


2024年6月17日刊行予定
帝国主義アメリカの野望 リベラルデモクラシーの仮面を剥ぐ
塩原俊彦/著
定価=本体3000円+税 ISBN978-4-7845-1388-8 A5判並製320頁

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書評

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(国際ジャーナリスト、カリフォルニア州立大学助教授)

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