王希奇(ワン シーチー)の『一九四六』(いち・きゅう・よん・ろく)──なぜ、中国人画家は日本人満洲引揚者を描いたか

中国人画家・王希奇の油絵『一九四六』(いち・きゅう・よん・ろく)は縦3m・幅20mの大作である。そこに描かれた葫蘆島(ころとう)からの日本人満洲引揚者、数百名余りの表情は観る者を圧倒する力を持つ。
一方は旧満洲で生まれて日本に引揚げ、他方は在所で育って詳細を知ることのなかった二人が、この絵に衝撃を受けて交流し、それぞれの実体験をもとに、不戦と平和への思いを綴る珠玉のドキュメンタリー。
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*帯に王希奇の『一九四六』に寄せた加藤登紀子さんの言葉
「引揚げてきた人たちの姿があふれるほどの存在感で描かれていて衝撃を受けました。すべてが本当に起こった出来事だったということを感じていただけたらと思います。
ロシアによるウクライナ侵攻についての歌、「果てしなき大地の上に」は、この絵から着想を得て作ったものです。」
「♪何のために 誰のために 繰り返すのか 戦争を NO War! NO! Forever」
(加藤登紀子 ハルピン生まれ 2歳の時に葫蘆島港から引揚げた)

 

【目次】
1. 絵『一九四六』との出会いを果たす前

2. 絵『一九四六』との出会いに向かう

3. 絵『一九四六』との出会いを果たす

4. 絵『一九四六』の世界に居る二人

5. 絵『一九四六』の影響を感じた二人

6. 王希奇『一九四六』高知展での凄さを感じた二人

7.『一九四六』を見て二人が感じた世界

8. 絵『一九四六』から見えた世界

特別寄稿(井口和起)

著者:鈴木宏毅、高橋礼二郎 スズキヒロキ タカハシレイジロウ

A5判 並製 208頁   本体価格2300円+税

ISBN 978-4-7845-1393-2

 

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