|刊行情報| 知られざる地政学 覇権国アメリカの秘密(上・下巻) 塩原俊彦/著

まったく新たな視角からの、地政学再構築!!

「すでに、米国の覇権は崩壊に向かっている。中国という覇権国の台頭を前にして、米国は民主的価値観に立つ世界秩序を維持するという、多極的協調体制の構築で対抗しようとしているが、その実、米国政府が長く情報操作(マニピュレーション)によって国民を騙しつづけてきた実態をさらけ出しつつある。民主的価値観の尊重を唱えつつ、現実は一部の米国のエスタブリッシュメントだけの利益が優先される世界秩序が覇権主義の名のもとに展開されつづけただけだ。

本書は、覇権国アメリカによる長期的な科学や科学技術の優先戦略が人類の生命の危険というリスクをともないながら展開されてきた事実を明らかにする。まったく新しい視角から、地政学を再構築することで、世界全体の覇権をめぐる「現実」がより理解されるようになるのではないか。」

上巻より

「いま世界において、覇権を失いかねない米国は、覇権を奪おうとする中国を必死になって弱体化させようとしている。一国だけでは太刀打ちできないから、欧州諸国と日本を味方に引っ張り込んで、とにかく中国を封じ込めようとしているように思われる。だがこの問題は、せんじ詰めれば主権国家間の権力闘争にすぎない。もう少し目を凝らすと、覇権国アメリカに住むごくわずかなエスタブリッシュメントと呼ばれる「特別階級」に属す少数者だけが利益を維持できるように、世界中を巻き込んで中国やロシアを痛めつけようとしているようにみえてくる。……主権国家がごく一部の「特別階級」のためだけに暴力をふるっていることを知ってほしい。この構図は、米国であろうと、中国であろうと、日本であろうとも基本的に変わらない。中国やロシアに民主主義がないのはわかりやすい。だが、米国にも日本にも民主主義など存在しないことに気づいてほしい。」

下巻より


上巻 総論:米国の覇権を支える構造分析

目次

第1章 米国の覇権をめぐる理解

第2章 科学の政治化
(1) トロフィム・ルイセンコ による生物学の破壊
(2) スタンレー・ポンズとマーティン・フライシュマンによる「低温核融合」事件
(3) 科学者の「気高い嘘」

第3章 知的財産権と米国の覇権
(1) TRIPS という桎梏
(2) TRIPS を利用した強権
(3) 抜け道の用意

第4章 科学技術の「進歩」と情報操作
(1) チョムスキーの教え
(2) 核発電所の安全性をめぐって
(3) 遺伝子組み換え、ゲノム編集の安全性をめぐって
(4) サイバー空間の安全性をめぐって
(5) AI の安全性をめぐって

第5章 覇権国アメリカの煽動とエスタブリッシュメントの正体
(1) 好戦的な覇権国アメリカとウクライナ戦争
(2) 米国のエスタブリッシュメント
(3) 軍産複合体の影


下巻 四つの各論 エネルギー、食料、サイバー空間、金融

目次

第1章 エネルギー
(1)核エネルギーをめぐる覇権争奪
(2)石油をめぐる覇権争奪
(3)天然ガスをめぐる覇権争奪

第2章 食料
(1)食料安全保障にみる覇権争奪
(2)アグリビジネスをめぐって

第3章 サイバー空間
(1)サイバー空間の基盤にかかわる覇権争奪
(2)半導体のサプライチェーンをめぐる覇権争奪
(3) AI依存の恐怖

第4章 金融
(1)通貨をめぐる覇権争奪
(2) CBDCをめぐる覇権争奪

結びにかえて 宇宙をめぐる覇権争奪


著者 塩原俊彦 
しおばらとしひこ 評論家。陸海空およびサイバー空間にかかわる地政学・地経学を研究。元高知大学大学院准教授。
著書:『ウクライナ戦争をどうみるか』『復讐としてのウクライナ戦争』『ウクライナ3.0』『プーチン3.0』『核なき世界論』『なぜ「官僚」は腐敗するのか』『民意と政治の断絶はなぜ起きた:官僚支配の民主主義』『サイバー空間における覇権争奪:個人・国家・産業・法規制のゆくえ』など

2023年10月6日刊行
知られざる地政学 覇権国アメリカの秘密(上巻)
総論:米国の覇権を支える構造分析
塩原俊彦/著
定価=本体4200円+税 ISBN978-4-7845-1385-7 A5判並製336頁

*上巻 購入サイト(外部リンク)

2023年10月13日刊行
知られざる地政学 覇権国アメリカの秘密(下巻)
四つの各論 エネルギー、食料、サイバー空間、金融
塩原俊彦/著
定価=本体4300円+税 ISBN978-4-7845-1386-4 A5判並製392頁

*下巻 購入サイト(外部リンク)

 

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