[目録準備室レポート]第9回 岡大介【木馬亭】独演会 ─お江戸発~名古屋大須経由~上方行き

2016年撮影

岡大介さんの独演会を観に、10月初めの日曜日に浅草の木馬亭に出向きました。

この日は沢山の観光客で道がいっぱいでした。開演2時間前に着いたので、しばらく浅草寺や仲見世その他の通りをぐるぐると回っているうちに耳に入ってくるのは、英語に限らず、世界の言葉。近くでデートの最中らしい二人の声が日本語なのが妙にほっとしてみたり‥‥。

木馬亭に入り、岡大介さんの舞台の幕が引かれるまでの客席をうめていく会話がとても楽しそうです。中にはビール缶を知り合いに配っては、にぎやかに開演を待つ人たちも見かけます。

いよいよ岡大介さんが、カンカラ三味を持って幕が開きます。

ストトン節とか東京節とか、オッペケぺーとか金金節とか、明治大正時代に流行した歌の数々。当時を風刺する歌詞は、日本語とは判っても、客席のほぼ全員、当時を知らないわけなので、どこまで楽しめるのか、誤解されがちな歌詞もある中で、今ならではの歌詞をおりまぜて笑いをとったり、うなずかせる。歌が活き活きする。そして何といっても心地よい歌声を会場全体で耳をダンボ(古い言い回し!)にしています。

赤ちゃんの泣き声が合いの手に入りましてもさすがは芸人、岡さんこれをやわらかくいなす。

3部構成の独演会は、2部のところでスペシャルゲスト。上方落語の噺家、桂九雀さんが笑かしますぅ。

とにかく爽やかな若者です。相手が油断するくらい爽やかです。大須演芸場で出会った時に、つい声をかけてしまいました。
落語家・桂九雀(独演会会場配布チラシより)
当日客席に配られたチラシは手書き!

「ボクは音楽は苦手なんです。
歌が好きなんです。」

こんなニュアンスのことを、岡さんが客席に話した時に、かんからそんぐの核心がストンと胸に飛び込んできます。

無事、お開きの第9回独演会ですが、すでに第10回も木馬亭をおさえている生マジメさ。

文責・板垣誠一郎


昨年、このアルバムを聴いて、すっかりファンになりました。

『かんからそんぐⅢ 籠の鳥・鳥取春陽』

明治大正の流行歌。その一角をなす添田啞蟬坊!!

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投稿者: 社会評論社 特設サイト 目録準備室

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