|刊行情報| 思考スキームによる実習指導(佐々木 由惠・栗原 好美・神山 資将/著 知識環境研究会/編)社会評論社刊 

「新人の考えていることがわからない」
「文化が違いすぎてわかり合えない」

介護や福祉の現場で現在進行している未経験者の増加やチームケア、多職種連携に対応する新しい実習指導法


●介護を中心とした医療福祉分野では、実習指導やOJTでの指導法の革新が望まれています。

●知識科学を応用した「思考スキームによる実習指導法」は、実習生・指導者・利用者(療養者)がそれぞれの思考を大切にしながら、新しい価値を創造する知識共創アプローチです。

●福祉イノベーション社会を拓くための必携の書

構成
1.実習指導の重要性
2.思考スキームによる実習指導の試行
3.思考スキームによる実習指導方法
4.実習指導での思考スキームの創造

執筆者

佐々木 由惠(ささき よしえ)
日本社会事業大学社会福祉学部福祉援助学科元教授  看護師、助産師、社会福祉士、介護福祉士、介護支援専門員 日本女子大学大学院人間生活学研究科博士課程修了(学術博士)  臨床看護師・助産師を経て、看護教育や介護職の養成にかかわる。介護保険施行後は、自ら、訪問介護、グループホーム、デイサービス等を立
ち上げその実践を行う。介護労働、認知症ケア、介護職における医行為等が研究テーマである。

栗原好美(くりはら よしみ)
シップヘルスケアファーマシー東日本株式会社  シップ訪問看護ステーション多摩川  山形県立保健医療大学 保健医療学部看護学科 卒業  病院で看護師・助産師として勤務、在宅ケアの現場で訪問看護に従事。 座右の銘:神は細部に宿る

神山資将(かみやま もとゆき)
一般社団法人知識環境研究会主任研究員(理事兼務)  国立大学法人北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科博士前期課程修了、修士(知識科学)  独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(現、国立研究開発法人)産学連携研究員から財団法人政策科学研究所研究員を経て現職。 専門:知識科学、高等教育論、多職種協働、科学技術政策、ケアサービスサイエンス

一般社団法人知識環境研究会
https://www.ackk.org/


思考スキームによる実習指導
佐々木 由惠・栗原 好美・神山 資将/著 知識環境研究会/編
定価=本体1800円+税 ISBN978-4-7845-1752-7 A5判176頁
2021年7月2日発売


目次詳細

はじめに

倫理的配慮

1.実習指導の重要性

2.思考スキームによる実習指導の試行
2.1.方法
2.2.実習目標
2.3.指導上の留意点
2.4.結果・考察
2.4.1.学生や療養者の背景
2.4.2.学生の学び
2.5.結語
3.思考スキームによる実習指導方法
3.1.思考スキームによる実習指導で用いる概念
3.1.1.思考スキームによる知識の変容
3.1.2.他者思考と自己思考
3.1.3.リフレクションのあり方
3.1.4.自生率と他生率
3.1.5.思考スキーム単位の分類
3.2.思考スキームによる実習指導のツール
3.2.1.思考スキーム付箋の記入法
3.2.2.職種間思考共有シートの記入法
3.2.3.検討のポイント
3.3.分析の手続き
3.4.分析の結果
3.4.1.利用者に自分でズボンを上げるよう促す場面の思考スキーム構築
3.4.2.血圧が普段より高い利用者と昨日の飲食について会話をする場面の思考スキーム構築
3.4.3.帰り際にエアコンの設定等を利用者に指示する場面の思考スキーム構築
3.4.4.たんが絡んでいる利用者と接する場面での思考スキーム構築
3.4.5.訴えが多く腰痛もある利用者にマッサージを行う場面の思考スキーム構築
3.4.6.筋力低下のある利用者と体操を行う場面の思考スキーム構築
3.4.7.肺がん手術後の利用者の創部を見る場面の思考スキーム構築
3.4.8.ALS の利用者に飲水介助する場面の思考スキーム構築
3.4.9.足浴の際に、利用者と会話する場面の思考スキーム構築
3.4.10.ALS の利用者に入浴前の飲水介助をする場面の思考スキーム構築
3.4.11.過去に受けた手術への不信感を訴える利用者に対応する場面の思考スキーム構築
3.4.12.自宅療養中にも関わらず飲酒と喫煙を続ける利用者と会話をする場面の思考スキーム構築
3.4.13.点滴の交換を次回からは自分でするという利用者に返答する場面の思考スキーム構築
3.4.14.利用者やその家族と雑談する場面の思考スキーム構築
3.4.15.機能訓練中の利用者に働きかける場面の思考スキーム構築
3.4.16.寝たきりの利用者のオムツを交換する場面の思考スキーム構築
3.4.17.片麻痺の利用者の洗濯物の取り込みを手伝う場面の思考スキーム構築
3.4.18.認知症で寝たきりの利用者のベッドをギャッジアップする場面の思考スキーム構築
3.4.19.パーキンソン病利用者へ入浴介助をする場面の思考スキーム構築
3.4.20.オムツ使用への気持ちを打ち明ける利用者に対応する場面の思考スキーム構築
3.4.21.自分で入浴後の服等を用意した利用者へ声をかける場面の思考スキーム構築

4.実習指導での思考スキームの創造
4.1.リフレクション1型と2型
4.2.思考スキーム単位の分類(実習生、職員、構築別)
4.3.構築の他生性・自生性・共創性(思考スキーム組別)
4.4.構築の他生性・自生性・共創性(全体)
4.5.構築の類型
4.6.示唆・今後の展開


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投稿者: 社会評論社 サイト

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