|刊行情報| 堀利和 編著 私たちは津久井やまゆり園事件の「何」を裁くべきか ─美帆さん智子さんと、甲Zさんを世の光に!─ 2020年3月中旬発売 社会評論社

横浜地裁で公判が開始され、3月16日判決が下される

元施設職員によって45人が殺傷された「津久井やまゆり園事件」は、2016年7月26日に発生した。この衝撃的事件の公判が横浜地裁で開始され、2020年3月16日に判決が下される。なぜ事件は起きたのか、それはどのような影響を社会に与えたのか、事件によって顕在化したさまざまな問題を放置して、植松聖被告個人を裁きさえすれば事足りるのか。裁判をとおして光を当てるべき課題を追求する。(社会問題・障害者問題)


主要目次


相模原障害者施設殺傷事件における横浜地方裁判所の遺族・家族のための傍聴席の「目隠し遮蔽」に関する声明――津久井やまゆり事件を考え続ける会/美帆さんの母の手記

第Ⅰ部 津久井やまゆり園事件は今なお語り続ける

第1章 重度知的障害者の生きる場さがしの人間模様
津久井やまゆり園事件を考える相模原集会 2017年5月27日
【講演】
息子の自立生活を実現して 岡部耕典
津久井やまゆり園を一旦再建してから 尾野剛志

第2章 父親たちは語る なぜ施設を望むのか、あるいは望まないのか
津久井やまゆり園事件を考え続ける対話集会(1)2019年1月27日 大月和真/尾野剛志/神戸金史/岡部耕典(コーディネーター)

第3章 地域生活にこだわる母親たちは語る
津久井やまゆり園事件を考え続ける対話集会 (2)2019年7月28日 平野由香美/西村信子/福井恵/浅野史郎(コーディネーター)

第4章 退所後に始まる新しい生活 
(1)生きるを実感する~NHK「おはようニッポン」を見て 石井美寿輝
(2)ピープルファースト元代表・佐々木信行さんインタビュー 山崎幸子

第Ⅱ部 津久井やまゆり園事件の「何」を裁くべきか?

衆議院議長に宛てた植松被告の「手紙」
強者が被害者意識をもつ構造 堀利和

第5章 相模原殺傷事件の本質を検証
ドキュメンタリー上映会&トークセッション2019年10月14日 篠田博之/渡辺一史/高岡健/澤則雄

第6章 記者の目 石川泰大

第7章 私たちは津久井やまゆり園事件の「何」を裁くべきか?!
津久井やまゆり園事件を考え続ける会・シンポジウム 2020年1月11日 河東田博/平野泰史/千田好夫/高岡健/堀利和(コーディネーター)
*コラム「再発防止を契機とした措置入院の見直しの動向」桐原尚之

第8章 黒岩神奈川県知事の決断 浅野史郎

終 章 確信犯としての歪んだ正義感と使命感の「思想」を斬る! 堀 利和

堀利和/編著
ほりとしかず 特定非営利活動法人共同連顧問。『季刊福祉労働』編集長。〈著書〉『共生社会論』『はじめての障害者問題』以上現代書館、『障害者が労働力商品を止揚したいわけ』『アソシエーションの政治・経済学』『障害者から「共民社会」のイマジン』以上社会評論社

定価=本体2000円+税 ISBN978-4-7845-2413-6 四六判並製320頁
2020年3月中旬刊行予定


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