|刊行情報| プーチン3.0 殺戮と破壊への衝動 —ウクライナ戦争はなぜ勃発したか  塩原俊彦/著

揺らぐ世界秩序。侵攻へと駆り立てたものの本質に迫る。

問題は、そのプーチンを追い詰め、戦争にまで駆り立てた世界全体の構造にある。それは、近代化が生み出した制度への根本的問いかけを含むものだ。つまり、本書で語りたいのは、制度が軋み、爆発したという世界秩序のほうであり、プーチンはそのなかに登場する「悪人」の一人にすぎない。

第一章 ウクライナ危機の主要因は西側(欧米)にある
ミアシャイマーの主張/2014年のウクライナ危機/NATOの東方拡大/ネオコンの怖さ/プーチンだけが悪人ではない

第二章 プーチンを解剖する
殺し屋プーチン/プーチンの権力構造/プーチンは神になれるか

第三章 核抑止論という詭弁
核兵器が変えた戦争/核抑止論とは/「核の同等性」(nuclear parity)

第四章 地経学からみた制裁
覇権国の傲慢/制裁の歴史/今回の対ロ制裁/制裁は「もろ刃の剣」/「キャンセル文化」の浅はかさ

第五章 経済はごまかせない
カネの行方/反危機措置パッケージ/暗号通貨の限界/供給不足という脅威/スタグフレーションの到来

第六章 中国との関係
中ロ関係の変遷/中ロ貿易の現状/軍事と北極圏の協力関係/ユーラシア経済連合の分断:中央アジアはどうなるか/アジアの安全保障体制と台湾問題

第七章 修正迫られる近代制度
主権国家を前提とする近代制度/民主主義の虚妄/ブレトンウッズⅢ/地球が泣いている/新しいグローバル・ガバナンスに向け

塩原俊彦
しおばら・としひこ 評論家 1956年生まれ。ソ連・ロシア経済政策専攻。学術博士。著書に『ロシア経済の真実』(東洋経済新報社)『ビジネス・エシックス』(講談社)『ロシアの軍需産業』(岩波書店)など多数ある。

2022年5月30日刊
プーチン3.0 殺戮と破壊への衝動 ウクライナ戦争はなぜ勃発したか
塩原俊彦/著
定価=本体2600円+税 ISBN978-4-7845-1377-2 A5判並製304頁

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投稿者: 社会評論社 特設サイト 目録準備室

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