|刊行情報| 実録・明治学院大学〈授業盗聴〉事件  ─盗聴される授業、検閲される教科書─ 寄川条路編

*書評掲載 
・「情況」2021年秋号 編集部の読書室から欄 「大学関係者必携の書」

・「週刊読書人」2021年9月17日付 評者・小磯仁氏寄稿「大学の学問・思想の自由とは何か —追われし者の告発裁判の全証言で問う」

大学当局が教授に無断で講義を録音し、告発した教授を解雇した明治学院大学授業盗聴事件。「日本の大学界の病弊を象徴する大事件」と呼ばれたこの事件をきっかけに、編者は大学における学問・教育・表現の自由について関係者とともに問い続けてきた。

本書は、事件の発生から東京地裁による解雇無効判決を経て、和解にいたるまでの事件の全貌を明らかにする。日本の大学が直面する問題を取り上げる論集「学問の自由」シリーズの第五弾。


まえがき
序 章 明治学院大学〈授業盗聴〉事件とは
第一章 授業の盗聴と教科書の検閲──教授側の主張
第二章 組織を守るための秘密録音──大学側の主張
第三章 無断録音を謝罪して和解へ──裁判所の判断
第四章 教員解雇事件と職員解雇事件──二つの明治学院大学事件
第五章 「学問の自由」の侵害──新聞報道から
第六章 明治学院大学の「犯罪」──論説記事から
第七章 大学の危機と人権侵害──学術書籍から
終 章 紛争終結ではなく真相究明を──裁判経験から
あとがき

編者紹介 
寄川条路(よりかわ じょうじ)
1961年生。ボーフム大学大学院を修了、哲学博士。愛知大学教授、明治学院大学教授などを歴任。専門は思想文化論。日本倫理学会和辻賞、日本随筆家協会賞などを受賞。編著に『表現の自由と学問の自由――日本学術会議問題の背景』(社会評論社、2021年)、『大学の自治と学問の自由』(晃洋書房、2020年)、『大学の危機と学問の自由』(法律文化社、2019年)、『大学における〈学問・教育・表現の自由〉を問う』(法律文化社、2018年)など。

2021年8月12日刊
実録・明治学院大学〈授業盗聴〉事件 盗聴される授業、検閲される教科書
寄川条路/編
定価=本体1000円+税 ISBN978-4-7845-1591-2 A5判ブックレット144頁


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